大学研究家として初年時教育や教養教育について 調べたり、専門家と話をしていて、私は最近、 リベラルアーツ教育というものの物足りなさを感じている。 人文科学、社会科学、自然科学、どれも大切だ。 しかし、マス(大衆)化、ユニバーサル化した大学で 本当に必要な教養教育は、 職業人として社会で役立つ実践的な教養でなければならない。 学者になるための教養という既存の教養教育では 就職活動をしてサラリーマンになる大多数の大学生に適さないのではないか。 そもそも、西欧型教養人を作るのがリベラルアーツの根本なので、 いくら文学とか物理学とかを熱く語ったところで、 工学、農学がすっぽり抜け落ちているのが、私はとても不満だ。 あとはデザイン、これは従来の美術ではない。 今や、私たちの身の回りはすべてがデザインである。 デザインを学ばなければいけない。 基礎科学ももちろん大切だが、本当に重要なのは、 基礎科学を
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