英語の欧州域内における非汎用性について: 緊張続きの欧州路の旅で、ほっとするところといえば、英語が通じる都市・地域である。英国を除くと、私が訪ねた7ヶ国11都市の中では、オランダだけがどこの地域でも英語が通じた。「どこの地域でも」というのは、オランダ国内のどういう場所でも、どういう人間でも、私が接した限りでは「すべて」通じた(英語で用が足りた)ということだ。これはスペインのバルセロナでも、イタリアのミラノでも、ドイツのケルンでも事情はオランダのようにはいかなかったということをも同時に意味する。バルセロナでは、滞在ホテルが中心街に近かった。ホテルの規模は小さく建物のほとんどはアパートだった。ホテルはそこ2階部分を占領するだけの八部屋ほどのものだった。そのためかオーナー・ファミリー総出で運営していることがチェックインの時点で即座に了解できた。彼らは、私たちのために精力的に動いてくれたし、そのサ