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ブックマーク / www.premiumcyzo.com (20)

  • 東 浩紀×磯部 涼――貧困地域を観光するのはタブーか?“スラム・ツーリズム”の本質と功罪

    原発事故が起きた地であるチェルノブイリと福島を観光の対象とし、ポジティブな“ダーク・ツーリズム”を提唱してきた哲学者の東浩紀。一方、工業都市・川崎のラップからヤクザ、ドラッグ、売春、貧困、差別までドキュメントした著書『ルポ 川崎』が話題の音楽ライター・磯部涼。2人が“スラム・ツーリズム”をめぐって激論を交わす! (写真/堀哲平) 誌のルポルタージュ連載をもとに2017年12月に出版され、大きな話題を呼んでいる磯部涼著『ルポ 川崎』(小社刊)。音楽ライターである磯部氏ならではの視点で、神奈川県川崎市の主に川崎区で生まれ育ったラッパーやダンサー、不良少年らにインタビューを行い、そこから貧困家庭、高齢の生活保護受給者、外国人労働者らが集まる“川崎”をあぶりだしたノンフィクションだ。しかし連載中には、川崎の貧困地域を興味位で訪れて描いた“スラム・ツーリズム”ではないか、という批判もあったという

    東 浩紀×磯部 涼――貧困地域を観光するのはタブーか?“スラム・ツーリズム”の本質と功罪
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    nstrkd 2018/03/21
  • 学べば頭がよくなる!? 知的実践としての哲学

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    nstrkd 2018/02/12
  • 岡崎京子の

    1994年に出版された岡崎京子の代表作『リバーズ・エッジ』が映画化されるという。マンガで描かれたあの時代のリアリティにノスタルジーを感じる30~40代誌読者も多いはずだが、今の若者は果たしてピンとくるのだろうか――。そこで、同作を現在の肉系女子に読んでもらいながら、岡崎京子マンガの有効性を問う! 映画『リバーズ・エッジ』公式サイトより。出演する若手俳優たちは、オジさん&オバさんのノスタルジーに付き合わされていないか……。 2018年2月16日、映画『リバーズ・エッジ』が公開される。1994年に単行化された岡崎京子の同名マンガの映画化だ。二階堂ふみや吉沢亮ら若手俳優が出演し、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)などで知られる行定勲が監督を務める。そして主題歌を、岡崎と27年来の友人である小沢健二が書き下ろした。 映画の公式サイトで、行定監督は「ずっと漫画映画化に抵抗してきた。しか

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    nstrkd 2018/01/22
  • 【磯部涼/川崎】双子の不良が歌う川崎の痛みと未来

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 2016年末、クラブチッタでワンマン・ライヴを行ったBAD HOP。 少年は必死に手を伸ばした。スマートフォンのスクリーンの中では、男がマイクを握って、ステージから満員のフロアに語りかけている。少年にとって彼は憧れであり、救いを与えてくれる存在だった。しかし、少年は最前列にいるにもかかわらず、耳もとで発せられる少女たちの叫び声のせいで話の内容を聞き取ることができない。せめてシャッターを押そうとするものの、もみくちゃになってピントが合わない。 そのとき、突然、少年の手からスマートフォンが奪われた。はっとして顔を上げると、壇上から伸ばされた刺青だらけ

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    nstrkd 2017/03/31
  • 【磯部涼/川崎】困窮した子を救う多国籍地区の避難所

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 〈ふれあい館〉の職員・鈴木健さんは、音楽祭「桜フェス」の主催者でもある。 サンタクロースは誰のところにもやってくるわけではない。家々で歓声が上がるクリスマスの朝、ある種の子どもたちは疎外感を味わうことになる。例えば、戦前、川崎臨海部の湿地帯に朝鮮人労働者が建てたバラック群が基になったため、今でもまるで迷路のように入り組んだ池上町。その路地を遊び場として育った、川崎を代表するラップ・グループ=BAD HOPのメンバー、BARKは、幼少期を以下のように振り返る。「家は貧乏でした。クリスマス・プレゼントとかもらったことないですもん。親に『サンタなんて

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    nstrkd 2017/01/28
  • 【磯部涼/川崎】競輪狂いが叫ぶドヤ街の歌

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎競輪の場内で紫煙をくゆらす、フォーク・シンガーの友川カズキ。 そこは、ネズミ色の世界だった。川崎駅の東口を出て、通称・市役所通りを1キロほど行くと川崎競輪場にたどり着く。エントランスは平日の昼間だというのにごった返している上、誰もが一様にくすんだ服を着ており、見分けがつかない。「こっちこっち!」。そのとき、よく通る声で呼び止められた。振り向くと、ネズミの群れの中に野犬のような鋭い目つきの男が立っている。 「ここにはよく来るのかって? くだらないこと聞かないでよ」。異形のフォーク・シンガーとして、そして、ギャンブラーとして知られる友川カズキは、

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    nstrkd 2016/12/27
  • 【磯部涼/川崎】負の連鎖でもがく女たちの川崎

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎区の仲見世通にあるバーで踊る、GO-GOダンサーたち。 100年前の川崎の夜も、こんなふうに欲望が渦巻いていたのだろうか。ビルの2階にあるガールズ・バーで、窓の外の喧噪を眺めながら思った。 川崎駅東口に出ると、正面に“仲見世通”というアーチが見えるだろう。それをくぐってしばらく進むと、通りはキャバクラだらけになる。また、東口から左手の方角には堀之内、右手の方角には南町というソープランドで有名なエリアが広がっており、いわゆるちょんの間も現存する。そういった風俗街としての川崎のルーツは、1623年に設置された東海道五十三次、2つ目の宿場・川崎宿の

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    nstrkd 2016/11/27
  • 【磯部涼/川崎】在日コリアンラッパーが夢見る川崎の未来

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎区で生まれ育ったラッパーで実業家のFUNI。 「日人/韓国人/フィリピン人/さまざまなルーツが/流れる/この街でオレらは/楽しく/生きてる」。21時、街灯も疎らな住宅街にある公園に足を踏み入れると、暗闇の中にぼうっと浮かぶ白い光が目に留まった。それは、東屋のテーブルに置かれたiPhoneの画面で、周りを少年たちが囲み、YouTubeから流れるビートに合わせてフリースタイル・ラップをしているのだった。すると、ひとりの男がサイファー(フリースタイルの円陣)に歩み寄り、言葉をつないだ。「フィリピン/コリアン/チャイニーズ/南米もいいぜ/ごちゃまぜ

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    nstrkd 2016/10/30
  • 【磯部涼/川崎】ヒップホップが止めた川崎南北戦争

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 全身をタトゥーで埋め尽くしたラッパーのK-YO。 川崎は2つの顔を持っている。そして、それらの表情は変わりつつある。シンガーソングライターの小沢健二が自身の根底となっている空虚さを“川崎ノーザン・ソウル”と呼んだ、その背景としてのニュータウンの北部。ラッパーのA-THUGが、治安が悪く、だからこそラップ・ミュージックのメッカと化した、ニューヨークのサウス・ブロンクスやシカゴのサウスサイドに重ね合わせて“サウスサイド川崎”と呼ぶ、工場地帯の南部。一方、最近では、映画『シン・ゴジラ』において、南部・武蔵小杉のタワーマンションが建ち並ぶ多摩川沿いで戦い

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    nstrkd 2016/10/03
  • 【磯部涼/川崎】スケボーが創り出すもうひとつの川崎

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 深夜、川崎駅近くの某所でヴィデオ撮影を行う大富たち。 最終電車が去ると、川崎駅周辺にはもうひとつの世界が立ち上がる。ついさっきまで帰宅者でごった返していた東口は静まり返り、地下道の入口は路上生活者たちのベッドルームと化す。隣接したショッピング・センターのショーウインドウの前ではダンサーたちが練習に励み、テラスへと続く階段では外国人市民が座り込んで缶ビールをあおる。彼らは、まるで、昼間の世界では使い道が決めつけられている場所を、夜の暗闇に紛れて思い思いにリノベートしているかのようだった。 しかし、その様子を疎ましく思っている人間もいるようで、弁当入

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    nstrkd 2016/07/31
  • 【磯部涼/川崎】川崎論、あるいは対岸のリアリティ

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎駅近くのタワーマンションから見下ろした川崎サウスサイドのランドスケープ。 あたし達の住んでいる街には 河が流れていて それはもう河口にほど近く 広くゆっくりよどみ、臭い 河原のある地上げされたままの場所には セイダカアワダチソウが おいしげっていて よくネコの死骸が転がっていたりする “River's Edge(川縁)”という長閑な題名を付けられたそのコミック・ブックは、しかし、以上のような不穏なモノローグで始まる。今からもう22年も前になる94年6月に単行が発売された岡崎京子の『リバーズ・エッジ』(宝島社)は、彼女の代表作のひとつで、同作

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    nstrkd 2016/06/30
  • 【磯部涼/川崎】不況の街のレイヴ・パーティ

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎区の工場地帯で、4月30日の夜から5月1日の昼にかけて開催された〈DK SOUND〉 夜が明けようとしていた。空の色が次第に黒から青へと変わり、闇に埋もれていた工場群のシルエットが、型抜きでもするかのように浮かび上がる。めくるめく世界をつくり出していたプロジェクション・マッピングの色味は薄れ、汚れた壁が露わになる。一方、没入して踊っていたダンサーたちは、現実に引き戻されるとともに、周囲にいるたくさんの仲間の存在に改めて気づき、熱気は否応なく高まっていく。そこにいる誰もが笑顔だった。酔い潰れて地べたに転がっている人でさえも。DJはフロアをさらに

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    nstrkd 2016/06/03
  • 【磯部涼/川崎】路上の闇に消えた“高校生RAP選手”

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 激しいスパーリングを繰り広げる、川崎区浜町育ちの鈴木拓巳と中村辰吉。 川崎の闇は濃い。平日の夜、くたびれた帰宅客でごった返すターミナルと、気が大きくなった酔客が空騒ぎを繰り広げる繁華街をすり抜け、南下していくうち、ひと気がなくなり、街灯もまばらな、ふるびた住宅街へと入り込んだ。やがてたどり着いた、指定場所である中学校の門の先は当に真っ暗で、一瞬、足がすくむ。恐る恐る、構内を進んでいくと、がらんとした校庭の先にある建物に明かりがともっているのが見えるとともに、呻き声と、何かを打ちつけるような音が聞こえてくる。そして、開け放たれたドアから中の様子を

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    nstrkd 2016/05/01
  • 【磯部涼/川崎】“流れ者”の街で交差する絶望と希望

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 16年2月、約1年前に川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村遼太くんが殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われた少年の裁判員裁判が開かれた。 「ダメだ、外れた……」「おお、当たってる!」。2016年2月2日、午前9時15分。寒空の下に熱を帯びた声が響く。800人以上が凝視するのは、当選番号の書かれた看板。そして、その周りを無数のカメラが取り囲む。「ウチは全滅かぁ」「○○君が当たったって!」「さすが、持ってる男は違うねぇ」。談笑する報道関係者の横で、老人が茫然と看板を見つめる。手にした額縁の中では、可愛い顔をした少年が微笑んでいる。山下公園や横浜

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    nstrkd 2016/03/31
  • ラップするホンモノの組長も実在! 【MC漢とD.O】がぶっちゃける“ラップとヤクザ”のウラ事情

    ――日版ギャングスタ・ラップの立役者である漢とD.O。前者は新宿を、後者は練馬をレペゼンしながら、共にドラッグ、バイオレンス、セックスなど、アンダーグラウンドの現実を歌ってきたラッパーである。そんな2人のダイアローグを通して、日におけるヒップホップとヤクザのリアルな関係をあぶり出してみたい! (写真/岩根愛) 『ストレイト・アウタ・コンプトン』という、日では劇場公開すら危ぶまれていた作品が、アメリカでは3週連続で興行成績1位を獲得するヒットを飛ばしている。1986年にカリフォルニア州コンプトンで結成されたラップ・グループ=N.W.Aのキャリアを描いたこの映画のタイトルを、文脈を踏まえて訳すならば「コンプトン刑務所から出たら仕返しするためにお前の家に直行するからな!」となるだろうか。そこには、アメリカの中でも特に犯罪率が高く、ギャングが横行する暴力都市として知られていた80年代後半のコ

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    nstrkd 2016/03/17
  • 多文化都市・川崎の、路上の日常と闘いと祭り

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 昨年11月に川崎区で行われたヘイト・デモに抗議するカウンターの人々。 冬の柔らかい日差しが心地よい日曜の午後、川崎駅から1キロほど離れた静かな通りに、不穏な空気が漂い始めていた。初老の女性が自転車を止めてけげんな顔で振り返り、ラーメン屋の主人が何事かとのれんをくぐって外に出てくる。彼らの視線の先に目をやると、まるで雷雲が近づくかのように、大勢の集団がノイズを立ててこちらに向かってくるのが見えた。やがて、あたり一帯は混沌にのみ込まれる。 「川崎のみなさん! あなたたちの暮らしを、外国人の犯罪者が狙っています!」「差別はやめろ!」「そんな奴らは、この

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  • 川崎の不良が生きる“地元”という監獄

    有数の工業都市・川崎に渦巻くセックス、ドラッグ、ラップ・ミュージック――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎をレペゼンするラップ・グループ、BAD HOPのAKDOWの体に彫られたタトゥー。 川崎は2つの顔を持っている。その名前を聞いたとき、多くの人はベッドタウンと重工業地帯という対照的なイメージを連想するだろう。あるいは、平穏だが退屈な郊外と、荒廃しているが刺激的な繁華街というイメージを。 そして、そういった2つの側面は、それぞれ、川崎市の”北部”と”南部”が担っているといえる。今、北部/南部と書いたが、実際には、同市は東京2区5市と横浜市に挟まれた、北西/南東方向に細長い形をしている。しかし、住民の中には北部と南部という区分を用いる者が多いのだ。例えば、68年に生まれ、多摩

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  • ディストピア・川崎サウスサイド

    ――日有数の工業都市・川崎に渦巻くセックス、ドラッグ、ラップ・ミュージック――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 平和な光景だった。日曜の午後、川沿いの土手を、ベビーカーを押す若い夫婦や雑種犬を連れた老人、トレーニングウェアを着たジョガーが通り過ぎていく。下方にあるだだっ広い河川敷では、川べりに親子が座って釣りをしている。しかし、その平和な光景は、まるで陰惨な事件現場を覆い隠すブルーシートのように思えてならなかった。 2015年2月、中学1年生の少年が殺害され、遺体を遺棄された川崎区の多摩川河川敷。 2015年2月20日早朝、川崎区・京急大師線港町駅に程近い多摩川沿いの土手を散歩中の地元住民が、河川敷に転がる全裸の死体を発見した。被害者は13歳の少年Aで、体中にあざがあり、首をナイフ

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  • ウェブ専業メディアの編集者が語るネットメディアの今とこれから PV至上主義は危険思想!?ネット版ウケるニュースの作り方

    ――百花繚乱状態のネットメディア。ウェブのトレンドのうつろいとともに、人気のサイトも常に移り変わっていくなかで、ウェブ編集者たちは、どうその流れを見ているのか? ここでは、ネットで活躍する企業や注目のウェブスターなどを上げてもらいつつ、現在の業界と今後の展望を聞いた。 かつて、ウェブ業界に旋風を巻き起こした堀江貴文氏と西村博之氏。2人が思い描いていたウェブ世界の理想と現実は、どう乖離しているのだろうか……? [参加者] A…国内ニュースサイト編集記者 B…総合ニュースサイト編集記者 C…ITニュースサイト編集記者 A 今日は、ウェブニュースで日々バリバリと記事を作っている若手の編集者が集まって、ネットメディアの現在とこれからを語り倒すわけだど、まずは最近気になってるメディアから挙げていこうか。 B 俺はIT企業やネット有名人の裏ネタを中心に突っ込んだネタを集めている「netgeek(ネット

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    nstrkd 2015/03/28
  • 中川大地×速水健朗×新雅史 スカイツリーから見る、現在の消費・観光・街づくり

    『都市と消費とディズニーの夢』(角川書店) 誌ではおなじみのライター・速水健朗氏の新書『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』(角川ワンテーマ新書)が発売された。このは、ショッピングモールについて考えるでありながら、同時に都市を論じるでもある。一方で、5月に刊行されたライター・中川大地氏の『東京スカイツリー論』、社会学者・新雅史氏の『商店街はなぜ滅びるのか』(共に光文社新書)も、それぞれやはり街について論じた書だ。そこで3人に、今の日で「都市」を再生させるために必要な視点とは何かを、「消費」をキーワードに徹底討論してもらった。 中川 現在の日の都市や地域社会の問題を考える上で、「商店街」と「ショッピングモール」の話題は頻繁に取り沙汰されるテーマになっています。両者は相反する存在と捉えられ、郊外で発展した超近代的なモールが徐々に都心部に侵し、古き良き

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    nstrkd 2012/12/04
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