リカレント教育とは何か 企業の終身雇用が機能していた幸せな時代、社会人にとって仕事のスキルとはあまり関係ないことを「学習する」という行為は、ほとんど重視されなかった。しかし今や、次々と新しいテクノロジーが仕事を変革し、同じ会社が30年、50年存続する保証などまるでない。新しいことを学習し、新しい仕事に就く、学習と仕事の「リカレント」(反復、循環)が必要になっている。 政府も、少子高齢化時代に求められる「人づくり革命」において、高校・大学に進学しなかった人や出産・育児等で離職した人など、誰にとってもいつでも学び直し・やり直しができる社会を作るため、「リカレント教育」をキーワードに制度や環境の整備を検討している。 リカレント教育とは、もともとはスウェーデンの経済学者ゴスタ・レーンの提唱した概念で、1970年代にOECD(経済協力開発機構)により取り上げられてから、国際的に知られるようになった生