日本ほど文系・理系の壁の厚い国はない ―本日はよろしくお願いします。西垣先生はAI研究が専門で小説も書かれていて、南川先生は環境という文理の境目が曖昧な専門ということで、お二人ともかなり文理融合的だと感じるのですが、文系・理系という分け方についてどう思われますか?(以下敬称略) 西垣:私の印象ですけれども、先進国の中で日本ほど文系と理系の間の壁が厚い国はないのではありませんか。例えば学際的な国際会議に出た場合、欧米からの出席者はリベラルアーツのベースを持っていて文理両方の見識がある人が多いのです。ところが、日本にはとても少ない。 これから日本が世界をリードする役割を果たすために、これは非常に大きな欠点となります。既に開拓されている分野なら、理系・文系をそれぞれ専門に勉強していれば十分でしょうけど、根本的に新しいものを作るのであれば、両方について見識がなければなりません。つまり、「文系」「理
![AI時代の文系人材。武器にすべきは、「大局観」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8b84f5b046fe3c0fbfa1484aba913cefda98d268/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fad%2Fglobalj%2Ftku%2Fimages%2Feyecatch.jpg)