吹奏楽青春アニメ『響け!ユーフォニアム(以下、ユーフォ)』シリーズのTVアニメ第3期『 響け!ユーフォニアム3』が最終回を迎えた。北宇治高校吹奏楽部部長として悲願の全国金賞を目指す黄前久美子の奮闘を中心に描いた今シーズン。さまざまなキャラクターたちのドラマをまじえながら、シリーズの最終楽章として久美子の高校生活3年間を締めくくった。Febriでは、放送を終えたこのタイミングで、シリーズの監督を務めた石原立也を迎え、最終楽章に込めた想いを前後編でたっぷりと語ってもらった。前編は、全13話の構成や演出、作画について。 ――インタビュー時点ではまだ最終回は放送されていませんが、現在の心境はどうですか? 石原 じつはまだ鋭意作業中でして「なかなか終わらないなあ」というのが本音ですね(笑)。ただ、制作してきたこの10年は、ずっと現実世界と『ユーフォ』の世界を行ったり来たりしていたので、ある意味では片