jimmy gallery無限のキャンバスに描け! ――ジミー大西の絵 いつだったか、テレビの対談番組で、ジミー大西は岡本太郎にほめられた時の話をしていたが、岡本太郎はジミーにこう言ったそうだ。 「君の絵はすばらしい！ 枠にとらわれず、はみ出すように描きなさい。」 ジミーの絵の多くはは、この言葉通り、まさに無限のキャンパスに描かれた絵の、ほんの一部を切り取ったという感じがする。周りに空白のある「サーカス」のような絵は、変にまとまってしまってジミーらしくない。 また、彼の色遣いは絢爛の一語に尽きる。ひと頃はやった言葉でいえば、「サイケデリック」そのものだ。特に紫と白の使い方が独特である。 「岡元先生は僕に何故か紫の絵の具を呉れました。紫はとても使い方が難しい色なのです」とジミーは対談の中で言っていたが、ジミーの絵を見ると紫が効果的に使われているのがわかる。 正月のジミー大西展に出品されていた作品の中で、私が特に面
