キャラクター文芸の独立 今年を語る上で何より欠かせないのは、ライト文芸というジャンルの確立でしょう。 先発のメディアワークス文庫、富士見L文庫、角川キャラ文庫に加え、新潮文庫nex、オレンジ文庫、講談社タイガなどの新レーベルが続々新設され華やかな年となりました。 メディアワークス文庫は『神様の御用人』を看板としてライトミステリ&女性向け路線を強化。新作では『ちょっと今から仕事やめてくる』が高い評価を得ました。 新潮文庫nexは文庫落ち・新装版の連発、実質的に単なる売り上げランキングとなってしまったnex大賞への不満から失速気味。 角川キャラ文庫は、櫻子さん・ハルチカと怒涛のメディアミックスを続けていますが、後半は平井骸惚シリーズのリバイバル打ち切りや不祥事の発覚で減速気味。2016年は古野まほろ『背徳のぐるりよざ』や『ビアンカ・オーバースタディ』が文庫落ちします。 オレンジ文庫は、須賀しの