ジョゼ・モウリーニョのチームマネジメントにおけるキーワードは、「能力主義」と「少数精鋭」だ。 2013年夏、二度目のチェルシー就任会見で、モウリーニョはこう話している。 つまり無名選手や若手であっても能力があればチャンスをもらえるということだが、一方でその“パイ”は非常に限られている。 今シーズン、彼がプレミアリーグで起用した選手の数は「22名」。これはリーグ最少で、マンチェスター・ユナイテッドの「32名」と比較すればいかに少ないかがわかる。 22名のうち、10試合以上に出場している主力メンバーはさらに少ない17名。ターンオーバーよりも少数精鋭を好む理由はこうだ。 「質の高い選手が多すぎると、控え選手はチャンスがないと感じてしまう。最高のクオリティーをそろえつつ、人数を減らすことで全員にチャンスがあることを理解させたい。これにより、高いクオリティーを維持しながらグループ全員が満足できる」