タグ

ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (26)

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2006

    今年は沢山の収穫があった。 自力で見つけた作品よりも、他力―― このblogが縁で知ったのほうが、はるかにスゴいものだった。コメントやトラックバックを通じてオススメしていただいた方、はてなの質問に回答していただいた方、わたしのエントリにケチつけたついでに「○○も読んでないくせに」と嘯いた方―― 皆さまに感謝、感謝。 そんな中でも選りすぐりを10選んだぞ。どれも自信を持ってオススメするが、「劇薬小説」だけは覚悟完了の上でどうぞ。これからも、「自分にとって高品質の情報を得るためには、自分から発信すること」を実現する場として、ここを使っていきたいですな。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 徹夜小説:あなたの健康を損なうおそれがありますので読みすぎに注意しましょう ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 大聖堂(ケン・フォレッ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴい2006
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ローマ人の物語」を10倍楽しく読む方法:「ローマ帝国衰亡史」比較

    このエントリは、塩野七生「ローマ人の物語」を読むときに併読する書籍を調べたもの。ほぼ自分メモのつもりで書くが、これから「ローマ人」を読む方の参考になれば幸甚ッス。 「ローマ人の物語」の併読書としてギボンのアレを思い浮かべたが、そのボリュームに辟易させられる。実際のところ、全11巻の「ローマ帝国衰亡史」は、積ン読ク山の一角を占めているにもかかわらず、「持ってるが一生未読」となりつつある。 そこで調べてみたところ、簡訳版というかダイジェスト版が出ていることが分かった。いわゆる「まとめ」というやつで、わたしのようなナマケモノにはうってつけ。2つある。 1. 新訳 ローマ帝国衰亡史(中倉玄喜 編訳/PHP研究所) 2. 図説 ローマ帝国衰亡史(吉村忠典訳/東京書籍) 3. ローマ帝国衰亡史(中野好夫訳/筑摩書房)    ←【家】 1.の新訳版は4センチ、2.の図説版は4.5センチある。何が?

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ローマ人の物語」を10倍楽しく読む方法:「ローマ帝国衰亡史」比較
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「知的複眼思考法」はスゴ本

    タイトルは大仰だけど、いわゆるロジカルシンキング指南。ただし、そこらのロジシンと一緒にするなかれ。「知的複眼思考法」は今まで読み散らしてきたロジシンもので最高に腑に落ちてくるスゴなり。 これまでのロジカルシンキングは、定義と書き方の説明と例の紹介の集積にすぎない。曰く、「今なぜMECEか?」「MECEとは」「MECEの例、書き方」「MECEの実践」でオシマイ。 だから読んでもソレっぽい書き方はできるけれど、あくまで見た目。ロジカルシンキングから導出される「アウトプット」と同じ書式だけれど、ロジカルシンキングをしていない。 いっぽう、書の第3章の「問いの立てかたと展開のしかた」では、MECEとなるための思考方法を説明してくれる。実は、優れたツリーの裏側に何十枚もの「デッサン」がある。書いちゃ捨て、拾っては直しのスクラップ&ビルドが必要なんだが、フツーの指南はそこを省く。書には「デ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「知的複眼思考法」はスゴ本
    nununi
    nununi 2006/05/16
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 子どもに死を教える三冊

    良い機会があった。遠い親戚が亡くなったのだ。 「良い」なんて不謹慎だけど、このご時世に大往生だから感謝しないと。家族総出で葬式に行く。テレビなどに任せず死の教育をやってきたつもりだが、百聞一見、葬式こそ最高の現場だ。 子どもに伝えたいたった一つのことは、以下に尽きる。 あんたまだ生きてるでしょ だから、しっかり生きて、それから死になさい しっかり生きてないと、ちゃんと死ぬことすらままならない…このメッセージをそのまま言っても分からない。まず、自分の「生」を大切にさせる。できるようになれば、家族の、ひいては他人の「生」へも目配りができるようになる。 自己であれ他者であれ、「生」を大切にできるようになれば、それを支える「生活」も大切にするだろうし、「生」を生み出す「性」も同様に扱えるようになる(はずだ)。 生の反対は死でない。しかし、死について考えることは生きる質(文字通りの "qualit

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 子どもに死を教える三冊
  • 警告無しで読むには酷な小説

    あるいはトラウマについて。sagara17さんにとっての劇薬小説「電話がなっている」(川島誠)を読了。中学んときに読んだらトラウマになってたかも。けれどもスレっからしのオッサンには歌取のモトをあれこれ想像して楽しんでしまった。sagara17さん、興味深いをありがとうございます。 罪深いのは、この作品の紹介→「だれかを好きになった日に読む」(小学中級から)であること。初恋の回想で始まるこの作品、たしかに恋愛譚かもしれないが、そのつもりで読んだら酷い目に遭う。紹介者は"大人"なんだろうがデリカシーなさすぎ…というか悪意すら感じられる。小中学生は"当事者"だろうがッ。 トラウマとは、読んだ事実そのものを消し去りたいほど手ひどいダメージを受け、名前を見るのもイヤになった作品のこと。「劇薬小説」とも重なるが、児童文学や青春小説のフリをしている場合が多く、トシゴロの方は【警告付き】で読む

    警告無しで読むには酷な小説
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ツンデレを嫁にするとどうなるか?

    「デレデレになる」と答えたアナタ、はいはいわろすわろす。それは新婚初期の話。その後どうなるのかを書く(のろけ注意報!)。なおツンデレの定義は、はてなのツンデレに従う。 ツンデレとは例えば、“普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃついてくる”ようなタイプのヒロイン、あるいは、そのさまを指した言葉である。 別の具体例を挙げれば、ストーリー開始時は主人公に対して刺々しい態度(=ツンツン)を取っていたヒロインが、何かのきっかけでツンツンの中にも隠し切れない照れを見せる、あるいは反転して急速に好感度を上昇させていく(=デレデレ)などのパターンがありうる。 もとは二次元萌え属性なのだがリアルでもある(でしょ?こんな恋愛)。出会い第一印象「芯のしっかりした(≒気の強い)女の子だななぁ」だったのが、結婚して何年も経つと… デレの変化 デレの範囲が「二人っきり」からブレてくる。

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ツンデレを嫁にするとどうなるか?
    nununi
    nununi 2005/09/15