企画展「内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2024年6月11日(火)から8月25日(日)まで開催される。その後、北海道の札幌芸術の森美術館に巡回する。 中世ヨーロッパの写本、役割と装飾の特徴フランチェスコ・ダ・コディゴーロ(写字)、ジョルジョ・ダレマーニャ(彩飾) 《『レオネッロ・デステの聖務日課書』零葉》 イタリア、フェラーラ 1441-48年 彩色、インク、金/獣皮紙 内藤コレクション中世ヨーロッパにおいて写本は、キリスト教の信仰を支えるとともに、知の伝達を担う主要な媒体であった。印刷技術のなかった当時、写本は、羊や子牛といった動物の皮を薄く加工して作った紙に、人の手でテキストを筆写することで制作された。制作に膨大な時間と労力を要する写本は、時に贅沢な品となり、しばしば華やかな彩飾が施されている。 カマルドリ会士シモーネ(彩飾)
![ヨーロッパ中世写本の展覧会が国立西洋美術館で - “文字と絵の融合”華やかな彩飾写本の世界を紹介](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1f5cbefbf3f47a1239a2007eb8b483a5c5a806b5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.fashion-press.net%2Fimg%2Fnews%2F117886%2Ftop.jpg%3F1713931346)