見て来ました。 当初、今日見るなんて予定していなかったのですが、別件で出かけた帰り、「どうせ見るのだからついでに見てしまえ」と思い、急遽新宿のレイトショーにて。 従って、今回の作品について、私はまったく前情報を持たずにいました。宮崎監督のコメントのたぐいも、全然。 劇場に着いても、パンフレットの類いも全然買わずに、本当に空っぽの状態で作品に向き合う事になりました。 そんな感じで、ほぼまっさらな状態で見て。 ――ああ、良かったな。 とか、そんな風に思いました。 多分、私が熱をあげてインタビューなどを追いかけていた頃の宮崎駿は、もういないんじゃないかなと、漠然とそう思いました。 世界を脅かす色々な問題への視線も、それをどうにかせんといかんという苦闘も、独創的なメッセージをひねり出そうという意志もほとんどなくて。 ただそこには、 間違いなく才能に恵まれた作家の、何にも縛られないイマジネーションの