●『げんしけん二代目』が終わってしまった。ここ三か月の間、この作品が観られて幸せでした。 最終話は、登場人物のすべてに向けた配慮かきちんとなされていてよかった(大野さんがちょっと弱い気もするけど、前回が半分は大野さんの回だったからまあいいか)。例えば、朽木くんが新入社員の研修で苦労しているところがほんの一瞬示されるだけで、朽木くんというキャラに、たんに場をひっかきまわすためだけの存在ではない広がりが生まれ、作品全体の厚みがぐっと増す。矢島さんによるはじめての「女装肯定」発言も聞けた。全編にわたってスーが動き回り、暗躍しているのもよかった。「二代目」では多くの場合、スーが物語を動かす重要な働きをしていたことを改めて思った(最後のスーのセリフは『風立ちぬ』なのか?)。ただ、ラストのカットで部室に朽木くんがいないことが、ちょっと気になった。 また、四、五年後くらいの忘れたころに、その時のオタクカ