声 声 VOICE 叩きつけるように 声 泣き叫ぶように VOICE VOICE 声 空に向かって VOICE 地を踏みしめて 声 VOICE 隣の人へ 声 VOICE 声 声 遠くの人へ VOICE VOICE 喉を枯らして 声 ささやくように 声 声 VOICE 声 VOICE 鳥のように 声 VOICE 声 獣のように VOICE 声 VOICE 記号から零れおちるもの
現実主義者たちにはバカにされるだろう 本気で戦争を止めようと訴えていることを 敵も味方もなくすべての武力行使を否定していることを 賢い人達は戦争も人類史の一コマだという 戦争が科学技術を、文明を進歩させたのだと それが真実なのかはわからない それが戦争を肯定することにもならない 良い戦争も悪い戦争もない そこにあるのは人の死だけだ しかし現実主義者は言う アレは理由があって攻め込んだのだ 攻めるべき背景を持ったものなのだ 違う 理由など問題にならない 大勢の人の死の手向けにはならない 今すぐ戦いをやめよう 人殺しの英雄はいらない 親を失う子供の姿は見たくない 地球からあらゆる戦争を廃絶しようと本気で考えている カントもそうだったはずだ 希望に満ちた未来を選択するために 人には理性がある 人には想像力がある 人には優しさがある 陰謀や権謀術数が裏側にあったとしても 戦いを始めることのいいわけ
デカイ一発はこない そんなことをうそぶいて 自殺を最後の手段として お守り代わりにしようと そんな本を書いた人がいた 現実はどうだ デカイ一発が来そうで 世界中が大混乱 それが令和の姿だ いつでも世界の終わりは 目の前に準備されている 不断の努力で 穴に落ちないようにしているだけだ 毎日、不穏なニュースが流される 恐怖で鬱がひどくなり 食欲も無くなったり亢進したり 体中が大混乱 人を殺すことはダメだ そんな誰もが知っていることを 悪びれることもなく実行する そんな独裁者が存在するのだ 物語なら救世主が現れて すべてを解決してくれるかもしれない だが現実はそうではない 血を流す人々 為政者はそれをどんな目で見ているのか いつも命を賭けるのは 市井の人々なのだ 許されることではないことを ごく当たり前に行う そんな存在を どうしていいのかわからない 一人の人間はあまりにも無力で すぐにすり潰さ
いつもお金がなくて飢えている そうつぶやき続けていたら ミカン箱いっぱいの 食料が届いた ありがたくいただく 思わずバクバク食べて 一日で半分くらい食べてしまった 贅沢だと思ったが たまにはそんな事もあってもいいだろう 普段は慎ましい生活をしているのだ 現代の貧乏人は肥る 炭水化物過多だからだ 朝スムージーを飲むわけではなく ジムに通うでもなく お金持ちは健康に気を使う だからダイエットもするし食べ物も厳選する 美味しいワインを嗜む 貧乏人は砂糖まみれのコーラを飲む ユヴァル・ノア・ハラリは 現代では爆弾より砂糖のほうが 沢山の人を殺しているという 多分そうなのだろう ハラリ自身はヴィーガンだ 砂糖でできた牢獄に閉じ込められている 抜け出すための力も奪われている 貧乏人の経済学という本には 貧乏人は救いの手があっても それを振り払ってしまうという 貧しさは心も体も蝕む この砂糖の牢獄で生き
無人は詩人の白井明大さんに背中を押された数人が人を募って集まった詩や文芸、芸術の同人だ。不思議と、しばらく詩を書いていなかったり、書けなかったり、自らの詩学に行き詰まった人々が多かった。私もその一人で、リハビリとしての詩は書けても、自分の納得いくものは書けていなかった。二つ返事で参加を表明した。 同人を組むぞーとなってから、はて、名前はどうしようとなりウンウン唸っていたら、そのときにFBのグループ名が無人島、であったことと、東日本大震災のことをだぶらせて、「無人はどうだろう」と提案してみた。紆余曲折あり、無人に決定したとき、人がいるのに無人というのは矛盾だけど、その矛盾を引き受けることこそ、震災後の詩を書くことに繋がるだろうと、私は思った。 それから毎月合評会を開いてお互いの詩の感想を言い合ったりしていたのだが、無人のサイトのデザインや諸々をめぐり、2名が脱退、コアメンバー4人という寂しい
家賃を払って食費を計算すると ほとんど金は残らない ずっとそういう生活を送ってきたので 欲しい物がなくなってしまった たまの贅沢は甘いものを食べるだけ タバコを吸う本数も減らしている 服は着回しでサイズが合わなくなったり色があせたり それでも特に困らない 作業着を着ていればいい 詩を書いている お金にはならない でも書いている 書いているときだけ生きているような気がする 多分、詩を書くことが人間らしさの 最後の砦なのだろう 蟹工船 あそこまでは厳しい生活ではない ラオスの乞食 彼らのような元気はない 日々慎ましく生きているだけだ 欲も枯れてしまった 同じアパートに住むお爺さん タバコを吸うとき挨拶を交わす 彼は統合失調症で何年も入退院を繰り返し 今はこのアパートでひっそり暮らしているという 誰も会いに来ることもなく 楽しみは野球と相撲 自分は韓国の女としかヤッたことがない しつこいくらいに
固有名詞はなるべく使いたくない 時が経ち誰もそれの意味がわからなくなったり 知ってはいてももうほとんど役目を終えていたり 現代性とはなんだろう その時時に使われたものを書き込むことだろうか それは皮相に思う そもそも普遍的なものを書きたくて 風雨にさらされても消えないものを 目指して そんな大層な夢を見ながら キーを叩いている そのうちキーを叩くというのも 古びれるのだろう 新しい技術が産まれるのだろう テクノロジーに規定される人の形 社会はそのようにできている 人々の思いではなく 下部構造という言葉も廃れてしまったか 共同幻想はどうだ ドルは基軸通貨のままか 未来は見えない 未来を描くことは現在を書くこと 現在の延長を思うこと 未来のことは誰か別の人に任せる 今のことと昔のことだけ 書いていたい 今までに残った固有名詞は もう消えることはないだろう それが普遍性というものだ 未来へ残した
暑かったり寒かったり 季節が狂っている 温暖化の影響だろうか グレタさんがすごい勢いで 環境問題に無関心な大人を 強い言葉でなじっている 大人も子供も拍手喝采 グレタさんは現代の ジャンヌ・ダルクのようだ Shut Up! キャスターの一人が 鬼のような形相で グレタさんを睨みつける 君たちの学校にエアコンが付いている 君たちのために食料をたくさん 生産しなければならない 君たちが自然破壊をしていることに 少しは省みるべきではないのか グレタさんは怒りの表情を浮かべる キャスターは荒い息をついている 周りの大人も子供も黙っている 温暖化は止まらないだろう
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