サイゼリヤが昨年12月から売り出したラム肉の串焼き「アロスティチーニ」。あまりの大人気で販売は一時休止となり、2月から数量・期間を限定して販売再開した。一体、この騒動は何だったのか。飲食チェーンに詳しい稲田俊輔氏が解説する——。 ファミレスチェーンが羊肉を扱うという異例の事態 この冬、サイゼリヤ全店のグランドメニューに入った羊肉の串焼き料理「アロスティチーニ」が大きな話題を呼びました。 話題となった焦点は3つ。1つ目は「あの」サイゼリヤがついに羊肉を扱い始めた、という驚きです。ファミレスなどのチェーン店は好き嫌いの分かれるクセのある料理や食材を避ける傾向があり、羊肉はその最たるものでした。 しかし世間には一定数の「羊肉好き」がいます。彼らの羊肉に対する愛着は、単なる肉の種別としての嗜好を超え、信仰的ともいえる熱狂をもつこともしばしばです。羊肉を食べられる飲食店は決して多くはありませんが、羊
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