幸せになるにはどうすればいいのか? むずかしい問題だ。わが日本の歴史上、いまほど平和で、安定していて、豊かな時代はない。しかし同時に、いまほど切実に幸福の意味が問いかけられている時代もないかもしれない。 洗濯機もある。自家用車もある。薄型テレビもある。ハードディスクレコーダーもある。クーラーもある。携帯電話も、パソコンも、何もかもそろっている。足りないものはメイドロボくらい。それなのに、あまり幸せそうじゃないひとが多いのはなぜだろう。いったいどうすれば本当の意味で幸福になれるのだろうか? そもそも幸福って何だろう? 思うに、何でも悩んだときは専門家の意見を聞いてみるにかぎる。幸福論の専門家、幸福観察学会会長の意見に耳を傾けてみることにしよう。ま、この学会、会員は一名しかいないんだけど。その一名とは、水木しげる。いわずと知れた『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者である。
梅田望夫『ウェブ時代をゆく』は気持ちいい本である。タイトル通り、ベストセラー『ウェブ進化論』の続編であり、「ウェブ時代」ともいえる現代における働き方、学び方について記した一冊だ。といっても、よくあるビジネス書や自己啓発書の類とはひと味もふた味も違う。 著者は現代を「江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」」として捉え、その変革の時代でどのようにして生きていけばいいのか、読者に対し助言する。
数日前に、「タイトルの一部をホモに変えるとこわい」という遊びがTwitterで流行して、そのときのトレンドに入ったことがあった。名が知られた作品のタイトルの一部を「ホモ」に取り替えて遊ぶという他愛ない内容であるが、ぼくはこれに反発して、このように書いた。 オタクが社会の底辺だなんて大ウソ。もっとひどい扱いを受けているひとはたくさんいて、それに加担しているオタクも大勢いる。たしかにいわれない偏見の被害者になることも多いけれど、他者に同様の偏見を抱いているひとだって少なくないはず。被害者意識ばかり高まらせるのはどうかと思うなー。 「タイトルの一部をホモに~」みたいな残酷な遊びを見ていると『りはめよりも100倍恐ろしい』という小説のタイトルを思い出す。つまり「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしい、という話。本人たちは気軽な「いじり」のつもりでひとを追い詰める。 たとえば「タイトルの一部をオタ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く