ERPの利活用というと、SCM、CRMとの連携など、機能拡張を第一に考えてしまいがちだ。しかしERPの能力を徹底的に引き出すためには、まずは足もとから固めることが大切だ。 ERP導入・活用の本質はマスタデータの整備にあり ERPを導入する際の最も重要な作業の1つに、マスタデータの整備と、移行データのクレンジング(洗い直し)作業があります。これはERPシステムが、「統合マスタ」「統合データベース」というコンセプトのもとに、会計、販売、購買、在庫、生産といった幅広い業務において情報を正しくひも付けし、共有するうえで必須の作業です。 例えば、従来のシステムが販売管理と会計システムに分かれており、これをERPで統合する場合、販売管理システムの得意先マスタと、会計システムの得意先マスタは当然同じ内容でなければなりません。しかし実際には、システムが異なっていると、マスタデータも異なっている例が多くみら
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