テスラのマスクCEOは、経営に関する発言が二転三転するため、信用を失っている面がある。 2018年4~6月期の3カ月間に、お手軽価格の電気自動車(EV)「モデル3」を約20,000台製造する目標を立てたが、生産が大幅に遅れて達成が危ぶまれていた。マスクCEOは、そのうち5,000台を6月最後のたった1週間で生産しなければ、公約違反になる窮地に立たされた。 株式が公開されているテスラの株主やライバル企業、さらには投資アナリストやメディアまでもが、マスクCEOの言葉だけではなく、事実をリアルタイムで確認する必要に迫られていた。後の決算発表で「実は、達成できていなかった」というサプライズで慌てたり、損失を被りたくないからだ。 そこで投資家の依頼を受けたのが、RSMetrics(RSメトリックス)だ。決算発表の前に業績が知りたい投資家や、ライバル企業の生産や集客状況を知りたい経営陣などに衛星写真の