西堀 栄三郎という方をご存知だろうか。東芝の技術本部長を務めた技術者であり、南極越冬隊の隊長を務めた登山家でもある。戦後の日本の工業発展に大きく貢献したと言われている方だ。僕が密かに心の師匠と呼ぶ人の一人だ。 西堀先生によるとアイデアを生むには「切迫感」「考えてみりゃ」「知識」という3つの要素が必要だという。 ※西堀流新製品開発p218をもとに作成 西堀先生は南極越冬隊の隊長として、隊員に電気を起こすよう指示する。ただある事情で石油がない。 そこで先生は隊員にこう伝える。 「忍術でもええで」 とにかく何がなんでも電気を起こしてほしい。忍術でエイっと電気を起こしても構わない。 そう言われると隊員は「石油がないから電気を起こせません」とは言えない。 隊員は知恵を絞ったあげく、アザラシの油で電気を起こしたという。 ・必ず電気を起こさねばならない(切迫感) ・よくよく考えてみれば、石油以外の燃料で
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