JR四国(高松市)は13日、株式市況の低迷で100億円を超える有価証券評価損が生じたため、平成21年3月期の純損益(単体)が100億円程度の赤字に陥るとの見通しを発表した。 純損失は11年3月期以来、10年ぶり。同社は、役員報酬を3月から4カ月間、5~20%カットし、管理職の給与も3カ月にわたって一部カットする。 22年3月期は、売上高に当たる営業収益が、21年3月期(見込み)より12億円少ない297億円になる見通し。景気悪化や高速道路料金引き下げの影響で、鉄道輸送人員は100万人減の4600万人と見込んでいる。 高速道路への対抗策について、松田清宏社長は「価格面の競争はほぼできない。(時間通りに発着するなど)鉄道の優位性をアピールしていく」と話している。