将棋界で60年以上、プロ棋士として活躍し、今月、史上最年長の棋士となったばかりの加藤一二三九段が、競合する別の棋士が勝ち星を挙げた結果、順位戦の最も下のクラスの中で下位にとどまることが確定し、規定によって、残された対局を終えた時点で現役を引退することになりました。
将棋界で60年以上、プロ棋士として活躍し、今月、史上最年長の棋士となったばかりの加藤一二三九段が、競合する別の棋士が勝ち星を挙げた結果、順位戦の最も下のクラスの中で下位にとどまることが確定し、規定によって、残された対局を終えた時点で現役を引退することになりました。
アメリカのIT企業、グーグルの研究グループが最新の人工知能を使った囲碁のコンピューターソフトを開発し、人間のプロ棋士に勝利したと発表しました。囲碁でコンピューターが人間のプロに勝つのは初めてです。 囲碁は、将棋やチェスと比べて打てる手の数が桁違いに多いことから計算が複雑で、コンピューターが人間のプロの実力に追いつくにはこの先、10年以上かかるとされてきました。 論文によりますとグループが開発した囲碁ソフト「AlphaGo」には膨大な可能性を計算して打ち手を探す従来の方法に加え、「ディープラーニング」と呼ばれるコンピューターがみずから学習する最新の技術が使われているということです。 そのうえで、碁石の位置データに基づいた戦況の見極めと、次に打つ手の選択を2種類の別々の人工知能を組み合わせて計算することで、より強い手を見つけ出す能力が格段に高まったということです。 グループによりますと、中国出
長野県山ノ内町の志賀高原にあるホテルで、スキー合宿に来ていた神奈川県の高校生170人の財布などが無くなっていることが分かり、警察が盗まれたとみて調べています。このホテルでは去年8月にも学習塾の合宿で訪れていた中学生340人の財布などが盗まれる事件が起きていて警察は関連を調べています。 警察によりますと、生徒たちは6日から3泊4日の予定でスキー合宿に来ていましたが、学校では生徒の貴重品をまとめてホテルに預けていて、ホテルの担当者が8日昼前に保管していた場所を確認したところ無くなっていたということです。警察は盗まれたとみて詳しく調べています。 このホテルでは、去年8月にも東京の学習塾の合宿で訪れていた中学生340人の財布や携帯電話などが盗まれる事件が起きていて警察は関連を調べています。
ことし話題になったことばに贈られる「新語・流行語大賞」が、1日、発表され、年間大賞には、▽プロ野球で打率3割、ホームラン30本、そして盗塁30個の達成を指す「トリプルスリー」と、▽海外からの旅行客が日本で大量に買い物をすることを指す「爆買い」の2つのことばが選ばれました。 このうち、ことしの年間大賞には、▽ことしプロ野球、ソフトバンクの柳田悠岐選手とヤクルトの山田哲人選手がそろって達成した、打率3割、ホームラン30本、盗塁30個の「トリプルスリー」と、▽中国など海外からの旅行者が日本で大量の買い物をする「爆買い」の2つのことばが選ばれました。 このほかトップテンには、▽アベ政治を許さない、▽安心して下さい、穿(は)いてますよ、▽一億総活躍社会、▽エンブレム、▽五郎丸(ポーズ)、▽SEALDs、▽ドローン、▽まいにち、修造!が選ばれました。
NTTは、利用者が減り続けている「固定電話」について、維持・管理のための投資が比較的安いインターネット回線を活用した設備に切り替える方針を明らかにし、これによって5年後から10年後には通話料が全国一律になる見通しです。 それによりますと、利用者が減り続けている固定電話を今後も維持していくため、投資が比較的安くすむインターネット回線を活用した設備に切り替えるとしています。これによって、設備の切り替えを始める5年後から10年後には、距離に応じて支払い額が増える通話料が全国一律の料金制度になり、利用者にとっては、より安く使えることになりそうです。また、「IP電話」とは違って、利用者が特別な手続きや工事をする必要はなく、今の電話機もそのまま使えるということです。 ただ、固定電話の利用者が、今後、想定以上に減少する場合は通話料が大きくは下がらない可能性もあるとしています。 鵜浦社長は会見で、「コスト
将棋のトップ棋士に勝つことを目的に、コンピューター将棋の開発に取り組んできた学会のプロジェクトが「目的を達した」として、終了宣言を出すことが分かりました。羽生善治四冠などのタイトルホルダーとの公式の対戦は実現していませんが、学会は、ここ数年のプロ棋士との対局データを元に分析した結果、「トップ棋士に統計的に勝ち越す可能性が高い」としています。 そして、その年の10月に行われた対局で、当時の清水市代女流王将を破ったほか、その後、プロジェクトのメンバーらも参加して3年前から行われているプロ棋士とコンピューターソフトが対戦する「電王戦」でも、これまでコンピューターが通算10勝5敗と互角以上の成績を残しています。 さらに学会では、ここ数年の対局データをもとに、独自に「レーティング」という実力の指標になる数値を算出したところ、最強のコンピューターソフトの実力は、去年7月の段階で、プロのA級10人の平均
将棋で初めて7大タイトルを独占し、現在もトップ棋士として活躍する羽生善治四冠が、20日に行われた対局で勝ち、史上最速での1300勝を達成しました。 羽生善治さんは、昭和60年、中学生でプロ棋士になり、平成8年に史上初めて将棋の7大タイトルをすべて独占しました。 その後もトッププロとして活躍を続け、現在、名人と王位、王座、棋聖の4つのタイトルを保持しています。 羽生さんは、20日に行われた王将戦の挑戦者決定リーグ戦で三浦弘行九段に勝ち、通算の成績で1300勝を達成しました。 羽生さんは埼玉県出身の44歳。 1300勝達成は史上4人目で、プロ入りから28年11か月での達成は、4人のうち最も速く、また最年少での達成となりました。 さらに、通算勝率は7割2分3厘で、史上最も高い勝率での達成です。 羽生さんは、このほか、7大タイトル獲得は通算90期と歴代1位の記録を更新中です。 また、1つのタイトル
みずほ銀行は、コールセンターの機能を高めようと、問い合わせをしてきた利用者とオペレーターとの会話を聞き取って適切な回答を見つけ出すという、人工知能を備えたコンピューターシステムを導入することになりました。 みずほ銀行が導入するのは、IBMが開発した「ワトソン」という人工知能を備えたコンピューターシステムで、来年からコールセンターに取り入れます。 この人工知能は、利用者とオペレーターとの電話でのやり取りを聞き取って、みずから回答を見つけ出すということで、例えば、パスワードを忘れたといった利用者の話を理解し、パスワードの再設定の方法を自動的に調べてくれるということです。 これまでコールセンターへの問い合わせに対しては、オペレーターが膨大な回答例の中から調べていましたが、人工知能の導入で、回答を素早く見つけ出すことができるとしています。 銀行などによりますと、コールセンターの業務で人の会話を理解
NHKの別の番組の取材班で噴火当時、御嶽山の8合目付近から頂上に向かっていた大黒幹夫ディレクターは「霧がかかっていた山に青空が広がり、急に煙が吹き出してきた。煙に巻き込まれると雷のような音が鳴り始め、周りは真っ暗になった。ヘッドライトを使って、山小屋に避難した。取材班のスタッフの中には死を覚悟した人もいた」と話していました。
職場の上司や先輩など目上の人から何か指示を受けたときに、「了解しました」と答えるのは失礼かどうか、という議論がインターネットで話題になっています。 「了解しました」「承知しました」、職場であなたは使い分けていますか? ネットで話題になっているのは「『了解』は失礼か?」というタイトルのブログ記事で、この記事に反応して「「目上には『了解』ではなく『承知』を使う」は誤用」というタイトルのブログ記事も注目を集めました。 職場の上司や先輩など目上の人に「了解」ということばを使うことが、失礼に当たるかどうかについていろいろな角度から考察したもので、読んだ人たちからは「普通に『了解』って使っていた」「内部の業務連絡ではいいが、外部とのやり取りではだめ」など、自身の経験に基づいた多くの意見が寄せられています。 「了解」は「軽い」 「了解」が失礼かどうかを考える前に、こうした議論はいつごろから始まったのでし
大手電機メーカーの「NEC」は、子会社でインターネットの接続サービスを手がける「NECビッグローブ」を、国内の投資ファンドに売却する方向で最終調整に入ったことが明らかになり、ほかのインターネット接続会社との再編につながることも予想されます。 関係者によりますと、NECは、子会社でインターネット接続サービスを手がけるNECビッグローブについて、投資ファンドの「日本産業パートナーズ」に売却する方向で最終調整に入りました。 両者は今後、売却額など詰めの交渉を進め、早期の合意を目指すことにしています。 NECビッグローブは、平成18年にNECのインターネット接続サービス事業が独立する形で設立され、現在、個人を中心におよそ300万人の会員が登録しています。 しかし、ここ数年はスマートフォンの普及で新規の契約が伸び悩み、事業の環境は厳しくなっていました。 一方、NECと交渉を進める投資ファンドは、NE
高校球児憧れの甲子園。 そのおひざ元、兵庫県の高校に、あえて甲子園を目指さないという硬式野球部が来年4月につくられます。 この野球部のねらいとは? 目指すのはあくまでもプロ野球 新たに硬式野球部を創部するのは、兵庫県芦屋市にある私立の芦屋学園高校です。 来年4月の野球部発足を控え、先月から入部を希望する中学生を対象に体験練習会を開いています。 創部に当たりこの高校が打ち出したのが「あえて甲子園を目指さない」という方針。 高校の野球部としては極めて異例です。 なぜ甲子園を目指さないのか。 新たに発足する野球部が高野連=日本高等学校野球連盟に加盟しないことにしたからです。 高野連に加盟しなければ、高野連が主催する大会への出場はできません。 春夏の甲子園だけでなく、地方大会にも参加できないのです。 では、この野球部は何を目指すのか?実は甲子園出場より、将来、セパ12球団や大リーグで活躍できるプロ
将棋のプロ棋士を目指す里見香奈さんが、23日、大阪で行われた対局で勝利し、女性としては初めてとなる三段に昇段して、プロ棋士となる四段に向けてまた一歩、駒を進めました。 里見さんは現在、6つの女流タイトルのうち、「女王」、「女流王座」、それに「女流名人」の、三冠を獲得しているほか、将棋のプロ棋士を養成する奨励会の会員として、男性と共に戦うプロ棋士を目指しています。 23日、里見さんは大阪・福島区の関西将棋会館で行われた対局で、男性会員に勝って12勝3敗の規定を満たし、奨励会の二段から三段に昇段しました。 女性が奨励会の三段に昇段したのは、里見さんが初めてです。 里見さんは島根県出雲市出身の21歳で、おととし5月に奨励会に入会し、去年1月に初段に昇段し、ことし7月には二段に昇段していました。 里見さんは今後、奨励会の三段の会員どうしで行われる「三段リーグ」で2位までに入るか、2度3位になれば四
全国で「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」の社長が、19日朝、京都市山科区の本社前で、拳銃のようなもので撃たれて倒れているのが見つかりました。 警察によりますと、社長は病院に運ばれましたが、死亡が確認されたということで、警察で殺人事件として捜査しています。 19日午前7時ごろ、京都市山科区の「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」の本社前で、大東隆行社長(72)が拳銃のようなもので撃たれて倒れているのを、社員が見つけました。 大東社長は病院に運ばれましたが、警察によりますと、死亡が確認されたということです。 消防によりますと、大東社長は右胸に1か所と左脇に2か所の傷があったということです。 会社の広報担当者は「けさ、大東社長が出勤してきて、駐車場に車を止めたところで、何者かに拳銃のようなもので撃たれたようだ」と話しています。 会社によりますと、「餃子の王将」は、国内に680
プロ野球・楽天の本拠地「クリネックススタジアム宮城」の命名権について、宮城県が新たな契約企業を公募した結果、親会社の「楽天」が獲得することになり、新たな名称は「楽天koboスタジアム(コボ)」に決まりました。 プロ野球・楽天の本拠地「宮城球場」は、これまで日本製紙が命名権を保有し、「日本製紙クリネックススタジアム宮城」の名称で親しまれてきました。 しかし、日本製紙が今月末までの契約を更新しないという意向を県に伝えてきたことから、県は、来年からの命名権の公募を行っていました。 関係者によりますと、公募には、2社が応じてきましたが、県の広告審査委員会で審査した結果、親会社の「楽天」が年間2億100万円で命名権を獲得することになりました。 そして、新たな球場名は「楽天koboスタジアム」に決まりました。 宮城県は平成17年から宮城球場の命名権を売却していますが、今回「楽天」が命名権を獲得したこと
砂漠の国、エジプトにこの冬一番の寒波が押し寄せて数十年ぶりに雪が観測され、地元の人たちを驚かせています。 エジプトの首都カイロは13日、この冬一番の寒波の影響で最低気温が平年より5度ほど低い5度まで下がり、カイロや北部のアレクサンドリアそれに、シナイ半島の一部で雪が降りました。 砂漠の国エジプトは、冬の時期は、雨が比較的多く降りますが、国営テレビによりますとカイロで雪が観測されたのは、数十年ぶりのことだということです。 うっすらと雪化粧したカイロ近郊の街では、子どもたちが降り積もった雪の上で遊ぶ姿が見られました。 カイロ近郊に住む住民の1人は、「テレビで雪を見たことはありますが、実際に見たのは初めてです。街全体が白くなってまるでヨーロッパにいるようです」と話していました。 エジプトの気象当局によりますと、カイロなどエジプトの各地では14日も寒さが続き、雪が降る見込みだということです。
大手バイクメーカーのヤマハ発動機は、小型車の製造に乗り出すことを明らかにしました。 ヤマハ発動機によりますと、バイクで培った技術を生かして開発を進め、グローバル市場を視野に2020年までに参入を目指すとしています。
超党派の議員連盟は山の恵みに感謝し、豊かな自然を次の世代へ引き継ぐ機運を高めようと、毎年8月12日を祝日の「山の日」とする祝日法の改正案を来年の通常国会に提出し、成立を目指すことになりました。 祝日法で、毎年7月の第3月曜日を海の恵みに感謝する「海の日」と定めていることに関連して、地方自治体や自然保護団体などからは「山の豊かな恵みに感謝し、次の世代へ引き継ぐためにも、『山の日』を設けるべきだ」という意見が出ています。 こうしたことを受けて、超党派の国会議員でつくる議員連盟は、毎年8月12日を祝日の「山の日」とする祝日法の改正案を来年の通常国会に提出して、成立を目指すことになりました。 8月12日を「山の日」とする理由について、議員連盟では、「経済界などに、『年間15日ある祝日をこれ以上増やせば、経済活動に影響が出る』という声があり、影響を最小限に抑えるためにはお盆の直前が適当だ」としていま
国の天然記念物で絶滅が危ぶまれているツシマヤマネコを、長崎県対馬市の男性がおよそ15年にわたって自宅で飼育していたことが分かり、環境省は、男性に厳重注意する一方で、これほど長期間飼育された例は非常に珍しいとして、男性からこれまでの飼育状況について話を聞くことにしています。 環境省によりますと今月18日、長崎県対馬市に住む男性から対馬野生生物保護センターに「飼育しているツシマヤマネコの具合が悪くなったので治療してほしい」という連絡がありました。 センターの職員が男性の自宅を訪ねると衰弱しているツシマヤマネコがいて、センターに搬送して治療しましたが、およそ9時間後に死にました。 死んだのは15歳から16歳とみられるメスのツシマヤマネコで、死因は老衰の可能性が高いということです。 環境省の聞き取りに対して男性は「15年ほど前に対馬市の路上でけがをした子どものツシマヤマネコを見つけ、動物病院で治療
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