北海道大学(北大)は、北米で発見された羽毛を持った恐竜化石を研究したところ、翼の起源は飛翔ではなく繁殖行動であることを明らかにしたと発表した。 同成果は、カナダ・カルガリー大学のダーラ・ザレトニスキー博士とカナダ王立ティレル古生物学博物館のフランソワ・テェルリン博士を筆頭に、北海道大学総合博物館の小林快次准教授とアメリカ(フロリダ州立大学)の共同研究によるもの。詳細は10月26日付(米国時間)の「Science」に掲載された。 1995年から2009年にかけて、カナダ・アルバータ州南部に露出するホースシューキャニオン層とダイノソーパーク層(ともに白亜紀後期カンパニア期:約7000万年前)から、羽毛の痕が残された恐竜「オルニトミムス」が3体発見された。オルニトミムスは、ティラノサウルスに代表される獣脚類に属し、鳥類起源の解明において重要な恐竜とされている。 これまで、羽毛の痕跡を残した恐竜化