統計学の様々な分野における参照基準の基礎となる“統計学の考え方・ポイント” 現代社会においては、統計的なものの考え方や統計分析の手法が極めて重要となっている。すなわち、近年の情報化社会においては、我々はさまざまな不確実性に直面するため、多くの統計的判断を行うことが必要となる。つまり、我々はさまざまな場面において、リスクを最小にする迅速な決断を迫られることが少なくない。これに対処するためには、「読み、書き、ソロバン(計算)」に加えて、一人一人が統計的な考え方(統計リテラシー)をもつことが不可欠である。 このような素養を涵養するためには、初等・中等教育段階から現実のデータに日常的に接し、不確実性の概念について繰り返し訓練することによってはじめてその感覚が養えるものである。すなわち、実際のデータを素材に、教科横断的にそれを十分活用するような教育が行われる必要がある。平成21年3月に公表された新た