先日、「じんもんそん」というイベントがありまして、人文学のデータを通じて何か面白いことが出来ないかどうかということを皆で話し合ってみるという面白い会合でした。参加費も無料で、主催者の皆様には大感謝だったのですが、そこで出ていた色々な話のうち、特に気になったことについて。 「データベースやデジタルリソースが研究者にとって役立つかどうか」という話なのですが、「研究者」と「資料」の関係というのは結構多様で、整理して考えないとなかなか話がうまく見えないということがあります。基本的に、インターフェイスがひどすぎず、内容がそこそこまともなものであれば、研究者にとって全然役立たないということはないと思います。ただ、「これはあなたの研究にとって役立ちますか」と研究者が聞かれると、「研究」の範囲とか「役立つ」の意味がはっきりしていなかったりして、ううーん、となってしまうことが少なくないのです。あるいは、「こ