ガスタンクの内部から真上を仰ぎ見る。保守点検時に目印となる数字と、さびた溶接部分が幾何学模様に見える=いずれも甲府市富士見 東京ガス山梨(甲府市北口3丁目、田嶋義明社長)は19日、来月撤去される甲府市富士見2丁目の大型ガスタンク「飯田球形ガスホルダー」の内部を報道陣に公開した。 直径約25メートルの球体の内部は空洞で、底部に赤褐色の砂が1センチほど積もっていた。都市ガスの配管工事の際に内部に入ったわずかな土や砂が長年のうちに集まり、堆積したという。 真上を見上げると、鉄鋼をつなぎ合わせた溶接の跡と、保守点検時の目印とするために記された数字が幾何学模様を織りなしている。溶接部分は、さびて赤くライトに浮かび上がり、タンク設置から44年を経た歴史を感じさせた。 ガスタンクは、1967年に建設。甲府市北部の都市ガスの需給調整を行ってきたが、タンクを中継しなくても家庭にガスを安定供給できる