フェイク(偽情報)やプロパガンダが現実を浸食し、戦後の日本の安定と繁栄の礎となった基本原理すら脅かそうとしている―ロシアによるウクライナへの全面的な侵攻が始まってから、「日本の良心」とも言える市民社会に深刻な分断が起きています。 日頃、「基本的人権の尊重」や「平和主義」といった日本国憲法の原理を尊び、これらの原理をより具体的に実現することを求めてきた人々の一部、そうした価値観に基づき発信を続けてきたメディアの中に、ロシアを擁護し、ウクライナをバッシングするという、不可解な動きがあります。これらは米国のトランプ政権の動向もあり、より活性化するのかもしれませんが、単にウクライナの人々に対して暴力的な言動であるだけではなく、中長期的に見て、日本の平和そのものをも揺るがすものになりかねません。
