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経済と批判に関するobsvのブックマーク (46)

  • ジョセフ・ヒース「ジョン・ロールズと西洋マルクス主義の死」(2024年8月25日)|経済学101

    その昔,まだ私が学部生だった冷戦末期に,政治哲学で最高に熱い事態が起きていた.それは,英語圏でのマルクス主義の力強い再興だ.その仕事の大半は,「分析マルクス主義」という旗の下で進められていた(別名「たわごと無用のマルクス主義」ともいう).その発端となったのは,ジェラルド・コーエン『カール・マルクスの歴史理論:その擁護』の出版だ(あと,同書出版後にコーエンがオックスフォード社会政治哲学のチェリ講座教授に就任したこと).一方,ドイツでは,ユルゲン・ハーバマースの素晴らしく小さくまとまった『後期資主義における正統化の問題』が出て〔1975年〕,マルクスによる資制のさまざまな危機の分析を現代のシステム理論の言語に翻案して新たな息吹を吹き込む期待が高まった.若い急進主義者にとっては,実に熱い時代だった.誇張抜きに,こう言ってもいい――当時,政治哲学に携わっていたきわめて聡明でとりわけ重要だった人

    ジョセフ・ヒース「ジョン・ロールズと西洋マルクス主義の死」(2024年8月25日)|経済学101
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    obsv 2024/08/27
    “20世紀政治哲学でも屈指の頭脳たち数名が,20年近くもマルクス主義理論という岩塩坑で労苦に耐えながら資本制の「搾取」批判を機能させようとつとめたすえに,一人残らずこれを放棄して平等主義者になった”
  • 中国中銀委員、保守的過ぎると異例の経済政策批判-低インフレに警鐘

    中国人民銀行貨幣政策委員会の黄益平委員 Photographer: Xinhua News Agency/Getty Images 中国人民銀行(中央銀行)の貨幣政策委員会メンバーが異例の経済政策批判を展開した。中国政府の経済政策を保守的過ぎるとし、財政刺激策の強化とインフレ促進を政府に促した。 北京大学国家発展研究院の院長で著名な経済学者でもある黄益平氏を引用した記事によると、同氏は「投資重視・消費軽視」という政策コンセプトを変えるべきだと主張。政府は出稼ぎ労働者の都市定住の許可や国民への直接的な現金支給など消費刺激策を講じるべきだと述べた。 その上で、「国内経済は新たな段階に入り、消費と輸出、さらに投資を含む総需要は以前の強さを失った」と指摘し、「このことは、マクロ経済政策に新たな課題を突きつけている」と論じた。

    中国中銀委員、保守的過ぎると異例の経済政策批判-低インフレに警鐘
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    obsv 2024/08/04
    消されるぞ…
  • ノア・スミス「脱成長:いらないよそんなの」(2023年5月24日)|経済学101

    貧困と衰退を称えてみたって環境や貧しい人たちの助けになんてならない1年半まえ,「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」ってタイトルの記事を書いた〔日語版〕.あの頃,脱成長運動はアメリカでちょっとだけ注目を集めつつあった.気候変動に対抗する主要な行動をすすめようとする人々の後押しの一環としてだ.でも,エズラ・クライン,ブランコ・ミラノヴィッチ,ケルシー・パイパーといった著作家たちが意見を言葉にして,この考えを批判した.要点をかいつまんでいうと: クラインの指摘――〔脱成長で求められる〕生活水準の大幅な低下は,豊かな国々では政治的に受け入れられそうにない. ミラノヴィッチは次の点を論じた――世界規模で意味のある脱成長が実現されるには,豊かな国々をこえて運動が広まらないといけない.他方で,脱成長のためには,貧しい国々が貧困から抜け出すのを止めなくてはならない.これは,政治的に実現困

    ノア・スミス「脱成長:いらないよそんなの」(2023年5月24日)|経済学101
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    obsv 2023/06/07
    “成長の人たちが参照して引き合いに出す研究は,たんに都合がいいものだけ選り好みしてるだけじゃなく,すでに決まった筋書きを支持するように歪めてること請け合いだ.”
  • 市場原理ってなんですか?(ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか』読書メモ) - 清く正しく小賢しく

    今回紹介するのはこちら。 ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか 新自由主義の見えざる攻撃』 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃 作者:ウェンディ・ブラウン みすず書房 Amazon 書の存在は前から知っていたが、前回紹介した論文でヒースが新自由主義批判の例として紹介していたため、重い腰を上げて読んでみることにした。 kozakashiku.hatenablog.com と言っても、もともと苦手なタイプのなので、メモをとりながら読めたのは第一部(1~3章)と終章だけで、具体的な事例を扱っている第二部についてはほとんど論評できない*1。読んだ部分にしても、正直半分くらいは何を言ってるのかよく分からなかった。が、ここではとりあえず力の限り頑張ってみたい。 新自由主義は「お金」の問題ではない 競争=市場原理? 競争それ自体の評価 感想 新自

    市場原理ってなんですか?(ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか』読書メモ) - 清く正しく小賢しく
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    obsv 2022/12/22
    “要するに競争というものの捉え方が大雑把で曖昧なのだ。きちんとした新自由主義批判を行いたいなら、競争という概念の内実をもっときちんと検討すべきではないだろうか。”
  • 『史記』に学ぶべき知識人の役割とは - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary 司馬遷『史記』に登場する焚書坑儒は、儒者どもが体制批判したせいだとされるが、実は穴に埋められた儒者たちにもそうされる十分な原因があったのかもしれない。かつて儒者を厚遇していた始皇帝だが、封禅の儀式のやりかたに結論を出せず、しかも後から揚げ足をとって悪口を述べた儒者の役立たずぶりに呆れた可能性がある。 これは二千年以上の時をこえた現代であっても、儒者=知識人の役割について何かしらの示唆を与えるものかもしれない。いやあ、古典って当にすばらしいですね。 落合『殷』を読んでちょっと興味が向いて『史記』を実際に読み始めておるですよ。 史記 全8巻セット (ちくま学芸文庫) 作者:司馬 遷筑摩書房Amazon 一応歴史記録で話は淡々と進むし、紀ではなぜか各種エピソードが何度か繰り返されて、続きを読んでいるつもりが話が戻っていたりして面らうし、おもしろいからみん

    『史記』に学ぶべき知識人の役割とは - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    obsv 2022/02/07
    “ごちゃごちゃ身内であーだこーだと、細かいどうでもいいことで議論するばかりで、必要なときに使える知見を一切出せなかったくせに、部外者が自分なりに工夫して実践したら、一斉に結託して揚げ足取ってケチつけ”
  • トップページ | 読書人WEB

    なぜ、を読むのか? Why do we need to read books なぜ、を読むのか?書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれたの中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

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    obsv 2022/01/27
    資本主義vs.脱成長コミュニズム 人びとにとっての希望の社会とは 柿埜真吾インタビュー
  • マルクス『資本論』は何を間違えた?~商品の価値を決めるのは労働…|みがく経営|日経BizGate

    記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 もっとおかしな主張は「剰余価値」です。マルクスは『資論』第1巻でこう述べます。商品の価値はすべて労働によって生み出され、その価値どおりに市場で売買される。ところが資家は商品を売って得た代金のうち、労働者には一部を賃金として支払うだけで、原材料費などを除いた残りは利潤として自分の懐に入れてしまう。いいかえれば、労働者が生んだ価値の一部には対価を払うが、残りの価値(剰余価値)には払わない。これは実質的な不払い労働であり、不当な搾取である、と。 これは商品の価値は労働によって決まるという、誤った考えから出発しています。実際には、商品の市場価値を決めるのは労働者の働いた量ではありません。消費者の心に基づく選択です。私たちは買い物をするとき、商品の製造にかかった労働量を調べたりしませ

    マルクス『資本論』は何を間違えた?~商品の価値を決めるのは労働…|みがく経営|日経BizGate
  • ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)

    [Noah Smith, “People are realizing that degrowth is bad,” Noahpinion, September 5, 2021] 脱成長論者が提唱してる狂った構想は,地球を救う物の対策からぼくらの気をそらしてしまう幻想だ. 「脱成長」を唱える人たちがいる――地球を救うために経済成長を停止する必要があるのだと,彼らは言う.今回は,これがすごくダメなアイディアである理由を解説する長文記事を書くつもりでいた.ところが,ぼくが書くまでもなく,すでにそういう文章を書いてる人たちやポッドキャストで語ってる人たちが他にいる.たとえば,ブランコ・ミラノビッチ,ケルゼイ・パイパー,エズラ・クラインといった人たちだ.そこで,かわりに今回は各種の脱成長論をカタログにまとめて,その要点をとらえることにしよう. ただ,その前にまずは,標準的な主張を見ておこう.そうす

    ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)
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    obsv 2021/09/22
    先進国の人間にとって脱成長は単なる贅沢の我慢ではなく生活水準の後退である。斎藤幸平の空想的な思想に夢中になる前に、これを読んでおかしな部分を認識すべき。
  • 買わなくて良かった『人新世の「資本論」』 - 若年寄の遺言

    リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。 このブログで、買って読んだの感想を何度か取り上げてきました。 私がを買う時、純粋に読みたい、勉強したい、知識を仕入れたいと思って買う場合と、自分と反対の意見を批判するために買って読む場合とがあります。 以前、批判のために買ったのがこの↓2冊。 井手英策・今野晴貴・藤田孝典共著『未来の再建』 宇沢弘文著『社会的共通資』 統制を好む共産主義寄り論者の考え方を把握するという意味では一応の成果があったものの、「買わなきゃ良かった」と後悔しています。特に『未来の再建』はひどかった。 さて。 2020年、話題となった1冊があります。 斎藤幸平著『人新世の「資論」』というです。 「『資論』・・またマルクス信者の共産主義寄り論者か・・・どうせムダ金になってしまう・・・買わずに済ます方

    買わなくて良かった『人新世の「資本論」』 - 若年寄の遺言
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    obsv 2021/04/29
    “宇沢の方がまだ学者として誠実です。斎藤氏は「民主的に」「自主運営で」「コモンコモンコモン」と念仏を唱えるだけの宣教師でしかありません。”
  • 希少性を資本主義のせいにする斎藤幸平氏のアジビラ ~『人新世の「資本論」』批判 ~ - 若年寄の遺言

    リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。 高齢者人口は、2000年に約2200万人でした。 これが2019年には約3600万人。1.6倍になっています。 他方、介護保険の総費用は、2000年に3.6兆円だったものが、2018年に11.1兆円と約3倍になりました。 この費用は、介護サービスを利用する高齢者の自己負担、高齢者全員の保険料負担、現役世代の保険料負担、そして税金で賄われています。 これだけ費用が膨らむことが予め示されていたら、反対する人も多かったのではないでしょうか。なぜこれ程なし崩し的に膨らんだのでしょうか。 【見かけの負担軽減で需要増】前回のブログで、立憲民主党の枝野氏インタビューを取り上げました。枝野氏ら左派リベラルは、生活に必要なサービスを誰もが利用できるようにしよう、という主張をしています。「ベーシック

    希少性を資本主義のせいにする斎藤幸平氏のアジビラ ~『人新世の「資本論」』批判 ~ - 若年寄の遺言
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    obsv 2021/04/29
    “具体的な管理運営方法を是非聞いてみたいものです。コモンにしてみんなで民主的に管理する、というのは、何の答えにもなっていません。希少性を無視できるのであれば、問題は初めから無かったも同然です。”
  • バイデン政権で民主党がなすべき課題 バーニー・サンダース氏寄稿

    バイデン政権下で民主党が取るべき政策についてサンダース上院議員(中央)が提言/CNN Illustration/Getty Images (CNN) 昨今の報道を席巻する見出しは、当然ながらドナルド・トランプ前大統領による言語道断の振る舞い及び同氏が扇動した連邦議会議事堂でのクーデターの試みを扱う内容となっている。 なるほど、下院がトランプ氏を弾劾(だんがい)するのは重要だった。もちろん、上院は弾劾裁判で有罪判決を下さなくてはならない。いかなる大統領も、現在であれ将来であれ、米国に対する反乱を先導しておきながら罪を免れるなどということは許されない。 だがそれと同じくらい極めて重要なのは、全国各地で暮らす数多くの勤労者世帯が感じている痛みと不安を見落としてはならないという点だ。彼らを苦しめる公衆衛生と経済の危機は、我が国の近代史の中でも最悪のものである。実際のところ、多くの勤労者世帯が今日直

    バイデン政権で民主党がなすべき課題 バーニー・サンダース氏寄稿
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    obsv 2021/01/24
    人道的に至極真っ当な提言と思うが、これら全ての政策を実現するだけの支出はドルの価値を暴落させてハイパーインフレを起こしかねないんじゃないかと心配になる。
  • 岩田健太郎医師「GoToは異常。旧日本軍のインパール作戦なみ」 | AERA dot. (アエラドット)

    神戸大学大学院教授・医師 岩田健太郎 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 格的な冬が到来し、日列島がコロナ「第3波」に見舞われている。急増する重症者に医療は逼迫。だが、政治家たちのメッセージは「経済が大事」「感染対策が大事」と、ブレブレで、国民は戸惑うばかり。日はどのような道を歩むべきなのか。神戸大学大学院教授の 岩田健太郎医師に聞いた。 *  *  * 菅首相は感染対策を最優先しながら経済を回していかなければならないと主張しています。どちらも当然大事ですが、アクセルを踏みながらブレーキを踏めと言っているのと同じで、受け手は混乱してしまいます。 その結果、みんな自分の都合で考えることになり、「コロナは風邪」と考えるような人はGo Toを活用し、そうでない人は入念に対策をする。感染対策は、みんなが集団的に同じ行動をしないと効果が出にくい。Go Toも感染を恐れる人が多ければ効果

    岩田健太郎医師「GoToは異常。旧日本軍のインパール作戦なみ」 | AERA dot. (アエラドット)
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    obsv 2020/12/04
    次善の手とか撤退戦を考えないのは本当に日本の悪癖だ。「良くない事態を考えたら負け」というのは何処から出てくるんだろうか?
  • 「ナオミ・クライン的なるもの」に対するジョセフ・ヒースの解毒剤 - 道徳的動物日記

    経済学101」では、政治や経済について論じるカナダの哲学者、ジョセフ・ヒースのブログも訳されている。 econ101.jp econ101.jp 上記の記事ではどちらもかなり重要なことが書かれていると思うが、その一方で(特に日の読者にとっては)さして重要でないことや時節が過ぎたことも書かれていたりするし、なにしろ長い。というわけで、残念ながら、訳者(わたしや青野さん)が期待したほどには読まれていないようだ。 どちらの記事も訳してから数年経過していることだし、「有益であるな」と特にわたしが思う部分を、こちらのブログに引用してしまおう(読みやすくなるように改行も加えている)。 私が最終的に辿り着いた答えは、価格付けシステムは大半の人々が持っている道徳的直感に反するということであり、そしてクラインはその道徳的直感を物事に対して徹底的に当てはめているということだ。 彼女は「汚染者支払い」の原則

    「ナオミ・クライン的なるもの」に対するジョセフ・ヒースの解毒剤 - 道徳的動物日記
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    obsv 2020/12/03
    “正当な経済学の理論を参照しながら問題について地道かつ合理的に分析していくということは行わず、その代わりにラディカルなお題目をぶちあげることで、(左派の)読者の支持を得ている。”
  • 現代経済学は「見せかけの知」?~数学の誤った利用~(2ページ目)|みがく経営|日経BizGate

    記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 経済学数学を多用することには理由があります。自然科学の手法をまねてきたからです。物理学者の長沼伸一郎氏は経済学で用いる数学について「物理や天体力学の世界で成功した数学技法で使えそうなものを寄せ集めて作られた」(『経済数学の直観的方法 マクロ経済学編』)と指摘します。 経済学数学で自然科学と同じような成功を収めているか しかし肝心なのは、経済学が自然科学の手法を模倣することで、自然科学と同じような成功を収められるかどうかです。 ニュートンが自ら考案した数学の微積分に基づき理論化した力学の法則は、今でも通信衛星の軌道計算、ミサイルの誘導、津波や地震のシミュレーションなどで幅広く活用されています。アインシュタインが発見した相対性理論のおかげで、人工衛星を使った全地球測位システム(

    現代経済学は「見せかけの知」?~数学の誤った利用~(2ページ目)|みがく経営|日経BizGate
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    obsv 2020/08/30
    “力のある理論を捨てたら、経済学者は王座から引きずり下ろされてしまう。社会学者みたいにはなりたくないのさ」。科学的に正しい理論より、素人に理解できないもっともらしい「見せかけの知」のほうが政治では力”
  • 日本に残された道はロックダウンしかない理由、神戸大・岩田教授が警鐘

    5月6日の期限に向けて、延長するかどうかが議論されている緊急事態宣言。感染症の専門家である岩田健太郎・神戸大学教授は「延長か否かではなく、そもそも施策が緩すぎることが問題だ」と指摘する。岩田教授が欧米並みの強力なロックダウンをすべきと指摘する理由、そして「集団免疫」や「抗体検査」「ワクチン」に対する考え方を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 津朋子 *インタビューは4月23日に行いました) 「第1波」すら 抑え込めていない いわた・けんたろう/神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座 感染治療学分野教授、神戸大学医学部附属病院 感染症内科診療科長、神戸大学都市安全研究センター 感染症リスク・コミュニケーション研究分野教授 1997年島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院研修医、セントルークス・ルーズベルト病院(ニューヨーク市)内科研修医を経て、同市ベスイスラエル・メディ

    日本に残された道はロックダウンしかない理由、神戸大・岩田教授が警鐘
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    obsv 2020/04/28
    感染症学から見た判断が完全なロックダウンすべしなのは理解できる。それに対し政治的、法的、経済的にその決断が下せるかは別の問題であり、政治家と国民の限界が試されている。
  • 安倍官邸は危機感が足りない… のだろうか : やまもといちろう 公式ブログ

    これ、戦争で負けてるときに大営が戦況を甘く見て勝った気分でいるような体たらくにも見えるので、もちろん日のコロナウイルス禍がこれ以上悪くならないように祈りつつも雲の上のお気楽加減はどうにかならないものなのかなと思う次第です。 その点で言えば、よく「医療か、経済か」みたいな二束背反のジレンマを持ち出す人は少なくないんですけれども、実際には医療も経済も一体となってどう対応するのかが問われている局面であろうと思います。 これ以上コロナウイルスが蔓延されては人も沢山亡くなるし、経済が過剰な自粛・休業要請によって根元から折れてしまうと国民生活は大変なことになる。貧困も酷くなるし、人命も失われる。そのうえで、一番恐ろしいのは仮に6週間、当に外出自粛したとして、その後全面解禁となってまた感染が増えない保証もない、ということなんですよ。窒息しないぐらいの休業で、西浦博さんのいう「8割の人的接触の制限を

    安倍官邸は危機感が足りない… のだろうか : やまもといちろう 公式ブログ
  • 北京大院長、「感染ゼロ」圧力を批判 異例の論文発表

    北京大の姚洋国家発展研究院院長は20日までに、中国で新型コロナウイルス感染症への対応に関し、中央集権の強権統治の下、圧力を感じた地方の当局者が「新規感染を1例も出してはならない」と萎縮していると批判する論文を発表した。同研究院は権威あるシンクタンクで、体制内の専門家からこうした指摘が出るのは異例。 姚氏は経済の専門家で、公表は15日付。感染が最初に拡大した湖北省では18~19日に新たな感染者が確認されず、他の地域では最近、渡航者以外の感染が1例もない日も多い。政府系メディアが「ゼロ」を宣伝する中、会員制交流サイト(SNS)では地方政府が感染発生を隠すのではないかとの懸念も出ている。 習近平指導部は企業活動の正常化を急ぐよう要求。だが姚氏は「ミスを許容しない」中央の姿勢を受け、新規感染が出た際の処罰や失職を恐れて、地方当局者が経済復興に取り組めないと指摘。地方行政に自主性と実権を与えるよう訴

    北京大院長、「感染ゼロ」圧力を批判 異例の論文発表
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    obsv 2020/03/21
    “中国で新型コロナウイルス感染症への対応に関し、中央集権の強権統治の下、圧力を感じた地方の当局者が「新規感染を1例も出してはならない」と萎縮していると批判する論文を発表”
  • 「みんな」の無謬性の仮定と「疎外」という概念について - svnseeds’ ghoti!

    松尾先生の『「はだかの王様」の経済学』(asin:4492371052)に対する山形さんの強烈な書評を読んでの感想を書いてみるよ。ていうかやっぱりルソーって罪深いよなあとつくづく思いました。南無南無。 松尾先生のこのは未読なんで(でも例によって買って積んではある)、そもそもこの時点であれこれ書くのは失礼千万な話だとは思う。なので、あくまで今回のエントリは、山形さん、econ-economeさんによる書評、および田中先生のエントリ、松尾先生ご自身の疎外に関する説明を読んでの感想ということでご容赦下さい。近日中にちゃんと読んで、必要であれば訂正するようにいたします。これ変だ、ってところがあれば是非ご指摘いただきたく。よろしくおながいします。 ということでまずは山形さんの力説するとおり、やっぱり「疎外」って考え方はどこにも行き着かない袋小路のようなものだなあ、と改めて思った次第。 例えばわかり

    「みんな」の無謬性の仮定と「疎外」という概念について - svnseeds’ ghoti!
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    obsv 2020/01/30
    “人類の歴史上、最も多くの人々が人間らしい良い暮らしをしてるのは現代だもんね。かつて一度も実現したことのないような理想状態を「本質」とか「本来の姿」って呼ぶセンスはすごいと思う”
  • 『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である

    研修資料の余白に:『はだかの王様の経済学』は戦慄すべきである (2008/06/16, 17 日に 注 等細かい加筆, 22日にコメントなど加筆。) 山形浩生 要約:松尾『はだかの王様の経済学』は、解説されている疎外論がひがみ屋の責任転嫁論でしかないうえ、それを根拠づける「来の姿」だの「実感」だのがあまりに恣意的で確認しようがなく、まったく使えない。そして「みんなで決め」ればすべてうまく行くというお花畑な発想は悪質なニュースピークによる詐欺であるばかりか、最後にはポル・ポトまがいの抑圧思想に直結していて戦慄させられる。 目次 序 「設備投資」は「コントロールできない」か? 疎外とはひがみ屋の天国である。 「来の姿」ってだれが決めるの? 市場を超える「話し合い」って? 「みんな」で決めればだれも不満はない? おわりに 稿への反応など 蛇足コメント 1. 序 松尾筺『はだかの王様の経済

  • 松尾匡『ケインズの逆襲/ハイエクの慧眼 』の感想

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    obsv 2020/01/29
    “適用できない範囲・状況があまりにも多いのに、第一命題と第二命題を取り上げて、経済(あるいは社会)の問題を考えるときのすべての鍵がここにあるといわんばかりの書き方は、問題があります。”