コロナを経験して経営者の危機意識が高まってきたここ数年、数ある講演の持ちネタのなかで、非常に人気のある内容があります。それは、『2020年代における企業の経営戦略』というお題目で話す内容です。 この内容の下敷きとなっているのは、私の著書『日本の国難』(講談社:2018年4月出版)と『AI×人口減少』(東洋経済:2018年10月出版)です。しかし、講演で使うレジュメは過去3年以上、内容がまったく変わっておりません。 理由は2つあると思っています。1つは、経済・社会がようやく拙書の内容に追いついてきたということ、もう1つはコロナを経験して経営者の危機意識が否応なく高まってきたということです。 なお、これらの著書は私が把握しているだけでも、岐阜大学・医学部、香川大学・経済学部、愛知大学院・経済学部、上智大学・文学部などの入試問題で使用されました。大学の先生方にとっても、興味深い内容だったのでしょ