北海道電力の送電線空き容量が不足しており、この影響で北海道十勝地方での家畜ふん尿を利用したバイオガス発電施設の建設計画中断が相次いでいるという(毎日新聞、北海道新聞)。送電線の増強計画はなく、もし実行するとなると10数年、580億円規模の工事が必要となるという。 道内バイオマス案件一覧(環境省による資料PDF)にあるように、バイオガスは再生可能エネルギーのひとつである。ほかの事案と異なるのは、畜産排せつ物を処理するという衛生面の動機(資料PDF)、放置することによって地球温暖化ガスとして温室効果係数のより高いメタンが増えるのを抑制するという動機の2つを解消する手立てでもあるという点である。炭酸ガスの25倍、メタンは地球温暖化係数(GWP、Global Warming Potential)がある。 たい肥にするにも過程でメタンが生じ大気中に放出されるし、10アールあたり3トンまでしか畑はたい