早川書房の2700作品が最大50%割引という電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメを紹介しよう。早川書房は定期的にこの規模のセールをやることで知られているが、そのたびにラインナップが異なる。特に、前回のセール時には対象ではなかった最新の作品なども今回は多数セールに入っているので、今回は主に2022年10月〜23年4月頃に刊行された新作を中心にオススメを紹介していこう。 今回はざっと見ていたがセール対象の作品数も多いし、23年4月のまだ新刊ほやほやといえる作品までセールラインナップだしで充実した内容になっている。そのため、いつもより文字数&作品数増量で紹介しよう。下記はリスト。 amzn.to まずはSFから 三体0【ゼロ】 球状閃電 作者:劉 慈欣早川書房AmazonまずSFの目玉といえるのが劉慈欣の伝説的な中国SF三部作《三体》の前日譚長篇である『三体0 球状閃電』。前
鏖戦【おうせん】/凍月【いてづき】 作者:グレッグ・ベア早川書房Amazonこの『鏖戦/凍月』はハードSFの巨匠にして『ブラッド・ミュージック』などの著作で知られるグレッグ・ベアの代表的中篇二つをまとめた一冊になる。グレッグ・ベアは1951年生まれの作家で、今の作家とはいい難い。ではなぜ今新しい本が出たのかといえば、昨年の11月に亡くなり、今月発売のSFマガジンでグレッグ・ベア追悼特集(小特集だけど)をやっているタイミングだからだ。つまり、記念碑的一冊である。 古い時代の作家とはいえ、僕は個人的にグレッグ・ベアという作家とその作品が大好きだ。最先端の科学とテクノロジーを貪欲に吸収し、それを壮大で独特なヴィジョンに仕立て上げてきた作家で、傾向としては今話題の『火星の人』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のアンディ・ウィアーなどと近い。それなのに、ほとんどの作品は絶版になって買うこともできな
早川書房創立70周年文庫企画 ハヤカワ文庫補完計画 第二弾発表 先日こちらのニュース欄でお知らせしました早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」。 http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2015-03-12-164233.html 第一弾20作品発表の際にはみなさまより大きな反響をいただきました。本日はさらに27作品を発表いたします。 今後も補完計画参加作品が続々と決定する予定です。ぜひとも続報をお待ちください! ※いずれも刊行時期は未定です。刊行予定は変更になる可能性がありますのでご了承ください 〔ハヤカワ文庫SF〕 『歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕』 レイ・ブラッドベリ著/伊藤典夫・他訳 ※『歌おう、感電するほどの喜びを!』『キリマンジャロ・マシーン』の合本版 【新訳】『宇宙の戦士〔新訳版〕』 ロバート・A・ハインライン著/内田昌
ジョン・カーター (監督:アンドリュー・スタントン 2012年アメリカ映画) 19世紀アメリカ、かつて英雄とまで謳われながら今は兵役拒否の風来坊として生きる元騎兵隊員ジョン・カーターが、洞窟で遭遇した謎の男の持つ装置で火星へと瞬間移動させられ、その火星に住む種族の間で進行中の戦いに巻き込まれながら、次第に英雄としての力を発揮してゆく、というSFヒロイック・ファンタジーです。公開時は「史上稀に見る大コケ映画」みたいな報じられ方をされていましたが、実際観てみるとそんな風評なんて全然信じられないぐらい面白い、血湧き肉踊るSF活劇として観る事が出来ましたよ。 原作はSFファンタジー小説の始祖とも呼べる作家、エドガー・ライス・バロウズのもので、原作自体はなんと100年前に書かれているんですね。要するに100年前のSF小説なもんですから、科学考証云々よりも奇想天外な異世界描写とそこを舞台に繰り広げられ
無料で利用できる電子図書館「青空文庫」で公開中の作品から、明治〜昭和初期に書かれた日本の「古典SF」作品ばかりを集めたエントリーが話題になっています。夢野久作の「ドグラ・マグラ」をはじめ、現時点で30本以上の作品がまとめられています。 ▽ http://www.geocities.jp/tamiyagi2/sf.html 「青空文庫」は、無料で利用できるWeb上の電子図書館です。著作権の保護期間を過ぎている作品や、著作権保有者が公開を許可した作品のみを集めています。上記のエントリーでは、この青空文庫に収録されている作品の中から、明治・大正・昭和初期に書かれた日本の「古典SF」作品のみをピックアップして紹介しています。 現時点でまとめられている作品は30本以上。タイトルや著者名、出版年のほか、筆者によるオススメ度も星の数で表しています。評価が高い作品には次のようなものがあります。 海野十三「
SF作家のジェイムズ・P・ホーガンが、現地時間7月12日(月)、アイルランドの自宅で逝去しました。69歳でした。 1941年6月27日、ロンドン生まれ。77年に『星を継ぐもの』でデビュー。日本では80年に弊社より邦訳が刊行されるや絶大な人気を博し、紹介第1作にして翌年の星雲賞を獲得。以後も、『創世記機械』『内なる宇宙』で星雲賞を受賞しています。 86年の第25回日本SF大会DAICON5に、ハリー・ハリスン、トーレン・スミスとともに参加し、その陽気で、(特に女性には)人なつこい性格がファンを魅了したものでした。大会開催中、いつ眠っているのかというほどの元気ぶりには、周囲が本人ではなく相手をしている人たちの心配をしなければならないほどでした。大会終了後も2週間ほども東京に滞在し、毎夜、ゴールデン街の酒場「深夜プラス1」を訪れ常連さんたちと盛り上がっていたそうです......というようなことが
すでに一報は流れておりますが、『タイタンの妖女』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』など多数のSF作品を訳された翻訳者の浅倉久志さんが2月14 日、逝去されました。79歳でした。親族のご意向により、通夜・告別式は親族のみで行うとのことです。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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