中央公論新社が主催する「新書大賞」は、1年間に刊行されたすべての新書から「最高の一冊」を選び、顕彰する賞です。第1回は福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、第2回は堤未果著『ルポ貧困大国アメリカ』(岩波新書)が大賞に選出され、読書界に大きな反響を呼びました。 第3回にあたる「新書大賞2010」は、2009年に刊行された1500点以上の新書を対象とし、全国有力書店の新書に造詣の深い書店員、書評家、各社新書の編集長、読書面担当の新聞記者ら72人にご投票いただいた結果、内田樹著『日本辺境論』(新潮新書)が大賞に輝きました。 その詳細を掲載した『新書大賞2010』は、ほかにもアルファブロガー小飼弾氏インタビュー、永江朗氏と宮崎哲弥氏による対談「2009年の新書総ざらい」、30人の著名人による偏愛エッセイ「私のイチオシ」など、盛りだくさんの内容となっております。 2 新書通72人が厳