――落合さんはビジネス、教育、芸術、研究という領域を横断して多様な活動をおこなっていますが、なぜこのような活動をしようと思ったのでしょうか? 僕は世の中を学問・文化、思想・宗教、石・化石のレイヤーで捉え、企業(ビジネス)、教育、芸術、研究といった活動をおこなっています。 現代は日常生活の中にコンピューターが当たり前に存在し、世の中のあらゆるものに影響を与えています。科学と自然が対合するのであれば、計算機科学(コンピューターサイエンス)と計算機自然(デジタルネイチャー)が対合すると考えるようになり、「自然は計算機とみなすことができ、自然は計算機の中にも存在する。その融合が計算機時代の自然である」という思想をもつようになりました。 学問・文化としてはコンピューターサイエンスとカルチャー、思想・宗教としてはデジタルネイチャーを考えています。それに加えて、僕が石・化石と言うのは、今後はそのようなレ