連載4回目です。 小説連載ですので、途中からご訪問くださった方は、よろしければ下のリンク(第1回)からお願いします(^_^) www.keystoneforest.net * 囁くような小さな音が聞こえます。白い靄のようなものが辺りに立ち込めています。その中に私の身体は浮かんでいます。……フロイトですか? 性的な不満からだっておっしゃりたいのでしょう? いえいえ、そういう話は、ご勘弁ください……。 私はそこでもまだ息苦しさを感じています。力一杯息を吸い込んでも、肺はほんのわずかしか膨らんでくれないようです。胸に手を当てます。そこにはぽっかりと大きな穴が空いていました。こんなはずがない。今、私は夢を見ている、そう自覚します。その一方で、息苦しいのは空気が薄いせいだ。高く飛びすぎたらしい。高度を下げなければ、と焦ってもいます。 ふと見ると、『瓜』が傍にいて、私の手を引いてくれています。そのまま