哀川譲さんの小説「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫)に盗作の疑いがあるとして、出版元のアスキー・メディアワークスは8日、本の絶版と自主回収を決めた。 同作は、ライトノベルと呼ばれる若い世代向けの小説。5月10日の発売で、これまでに4万5000部が発行された。読者から井上堅二さんの「バカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫)と似ているとの指摘があり、同社が調査したところ、類似個所が複数確認されたという。 哀川さんも参考にした事実を認め、同社のホームページで「プロ作家としての意識の低さ、認識の甘さを深く反省しています」と謝罪している。