今月19日、高市早苗首相のもとで安全保障政策を担当する政府高官が、オフレコ(オフ・ザ・レコード)で「核を持つべきだ」と発言したことが一斉に報じられた。歴代内閣が堅持してきた非核三原則=持たず、作らず、持ち込ませずを真っ向から否定する暴論。永田町や霞が関に衝撃が走ったのは言うまでもない。 ■伏せられた発言者の正体 これまで日本は、世界唯一の被爆国として核のない世界を訴えてきた。政府高官は個人的な意見と断ったようだが、問題の発言が国是ともいえる「非核三原則」を逸脱するものであることは確かだ。 問題のオフレコ懇談会(オフ懇)は18日のランチタイムに行われ、記者クラブ加盟社の大半が参加していた。政府高官の発言について最初に報じたとされているのは朝日新聞と共同通信。朝日は「官邸幹部は、高市早苗首相に対し安全保障政策などについて意見具申をする立場」、共同は「高市政権で安全保障政策を担当する官邸筋」と、

