学歴があれば「勝ち組」なのか? 月10万円の困窮生活、振り込め詐欺や万引きに手を染める、博士課程中退で借金1000万円、ロースクールを経て「ヒモ」に、日本に馴染めない帰国子女、教育費2000万円かけたのに無職…… 話題の新刊『高学歴難民』では「こんなはずではなかった」、誰にも言えない悲惨な実態にせまる。 ※本記事は阿部恭子『高学歴難民』から抜粋・編集したものです。 (登場人物は仮名で、個人が特定されることのないよう一部エピソードに修正を加えています。) 法科大学院が生んだ難民 最近、17歳の高校生(受験時)が司法試験に合格した報道されていました。最年少の合格者だそうです。今後、記録は更新されるかもしれません。また、大学在学中に司法試験に合格する人もおり、必ずしも法科大学院に進学しなければ法曹資格を得られないわけではありません。 2004年から開始された法科大学院ですが、現在はその半数以上が