本プロジェクトは、国立国会図書館の保有するデジタル・アーカイブ(デジタル化資料)の一部を著作権処理などの手続きを経て、電子書籍の制作から配信までを実験的に行うことにより、課題や有効策を明らかにすることを目的とした事業で、文化庁が野村総合研究所に委託して実施しているものです。紀伊國屋書店は、本実験に参加し、制作された電子書籍の配信を担当しています。 実験の結果は、将来、民間事業者や公的機関などが既存のデジタル化資料をもとに、新たに電子書籍化して配信する場合のガイドとしてとりまとめられる予定です。
赤松 枠組みを考えていると危険ですよ。それだったら私は数を撃ちたいんです。複数の天才に描かせて、メディアミックスしたり色々な付加価値を加えていって、どんどんやる。いっぱい試せることが漫画の利点だったわけだから。編集者の方は、枠組みや箱にこだわる。Twitterでもお話ししましたけど、枠組み作りはいかに危険かというのを私は感じるんですよ。 竹熊 枠組みというか、編集者は作家さんと組まないと、単独ではできませんからね。 赤松 もう枠自体がなくなってきているので、編集者さえ要らなくなって、とにかくいっぱい出しまくって当たったやつを育てるシステムになってくると思うんですよね。そうなると編集者の直しもいらないんです。数があればどれかいいのがいるでしょ、みたいな形で、直しさえいらなくなるんです。 竹熊 現に過去の漫画界はある意味でそれをやってきたわけですよ。新人はいくらでもいるという前提で、下手な鉄砲
旧聞に属する話ですが、7月末に米著作権局よりデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act、以下DMCA)の新たな適用除外項目が明らかにされました。見直し内容については TechCrunch の記事が分かりやすいのでそのまま引用させてもらいます。 1. 教育上の目的ないし批評のために必要な公正な利用とみなされる範囲で複製を行うため、合法的に所有するDVDの暗号化を無効化すること。 2. ユーザーが合法的に所有するソフトウェアを携帯電話上で実行させることができない場合、そのソフトウェアが実行できるように携帯電話の機能を変更するプログラムを実行すること。(つまりiPhoneを脱獄(Jailbreaking)させてGoogle Voiceを走らせるなど) 3. 携帯電話を予め設定されたネットワークとは別のネットワークに接続させることを可能にするような
欧州北部の僻地からネット上の電子書籍や電子出版に関する記事を追っていて、アメリカや日本とは違う温度差をいつも感じていた。 ヨーロッパの電子書籍販売に関するブログ FUTUREeBOOK で、欧州の電子書籍マーケットの動きがアメリカにくらべて鈍い理由として、①ヨーロッパの多様な言語の電子書籍を一箇所で買えるような共通プラットホームがないこと、②電子書籍にかかる付加価値税 (VAT) が紙の本にかかる付加価値税より高いこと、③電子書籍を出版するために翻訳料などのコストがかかり利益率が薄いので出版社が手を出さないこと、などが挙げられていた。その結果、多くの読者が安価な英語の電子書籍を海外サイトから直接買い寄せるようになっているということだった。 スウェーデンの電子書籍事情もだいたいそのようなものだと思ったが、まずは電子書籍の制作流通会社であるELib社に連絡をとってスウェーデンや他の北欧諸国、E
結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。 電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の本」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。 「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行本がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行本の利益を大幅に上回っているという状態がもう数
紀伊国屋書店は6月21日、コンシューマー向け電子書籍配信に参入すると発表した。9月にiPhone/iPad向け統合アプリを公開し、その後Android向けなどにサービスを広げる。メモリーカードにコンテンツを収納して店頭販売するハイブリッド販売も計画し、地域の書店とも協調して展開できる「書店発の電子書籍流通モデル」の確立を目指すとしている。 講談社、小学館、集英社、角川グループなどが賛同しているという。業務提携している凸版印刷とも協力するほか、インフォシティ、ボイジャーからの技術協力も受ける。端末メーカーには、ストア機能をフルサポートできるよう、機能実装などについて働きかけていくという。 同社は07年から、大学図書館向けに学術・教養書を販売する「NetLibrary」を展開しており、コンシューマー向けにも電子書籍販売を拡大する。
「デビルマン魔王再誕」表紙画面 (C)Go Nagai・Hiroshi Sakurazaka/Dynamic production 2010 既存の出版社を通さず書き手が直接、電子書籍を出す。出版社が恐れる「中抜き」に、第一線の作家らが乗り出すことになった。作家の瀬名秀明さん、桜坂洋さんらが電子雑誌「AiR エア」を作り、17日に発売する。執筆陣らでつくる合同会社の堀田純司代表は「こうした試みはいずれ誰かがやる。埋没しないため、書き手が生き残るためには、いま打って出るしかない」と話す。 米アップル社のiPad、iPhone用に先行版を350円で17日から配信する。内容は400字詰め原稿用紙換算で計500枚以上。永井豪さんのマンガ「デビルマン」を桜坂さんが新解釈で小説化する「デビルマン魔王再誕」、「パラサイト・イヴ」で知られる瀬名さんの「魔法」など、新作小説、エッセー、評論などで構成する
元コピーライター・境 治が、焼け跡になりつつあるこの国のクリエイティブ業界で、新たな理念を模索するブログなのだ! さて今日は、昨日イントロダクション的に書いたことの中身にいよいよ踏み込んでいくよ。けっこう重要な話だからよく聞いてね、いや読んでね。 とにかくiPadを買って、調子に乗って1万円分ぐらいアプリをダウンロードしてどんどん見てみた。いろんなもん使ってみたので追い追い書くとして、電子書籍についてまずは書いていく。 さてひと口に電子書籍と言ってもいろんなタイプがある。テキスト中心の電子書籍、マンガを電子化した電子コミック、電子新聞、電子雑誌、そして電子絵本。この5つの分類は、まつもとあつし(@a_matsumoto)さんという方がASCII.jpで連載されている中の"電子書籍三原則とフォーマットを整理する"の回で提示されたものから引用している。この連載では"個人電子出版の可能性”の回で
世界初!?の電子書籍フリマ 小沢 電子書籍フリマってのをやるんでしょ? 米光 今年(2010年)の夏と秋に。5/23に文学フリマで電子書籍の販売をやるので、その成果を発展させるつもり。「デジタルでバーチャルな電書をアナログでリアルな対面販売で」ってお祭りをやろうと思ってる。 小沢 「電子書籍フリマをやろう」というアイデアは、そもそもどこから? 米光 去年の10月にキンドルを手に入れてから、これでいったいどんなことができるんだろう、何が変わるんだろう、っていうのをずっと考えていて。 小沢 ゲームデザイナーの飯田さんから電話があったって話してたよね? 米光 興奮した飯田くんから、深夜1時ごろに電話かかってきて「キンドル買った?」って。買ってないって答えると説教された(笑)。「米光さんが買ってないって罪ですよ」って。「死ぬよ、これで、何人か死ぬ」って言い出して。 小沢 いろんな業界が再編されるか
日本においては、KindleとiPadを「黒船」に見立てる言説が多いですが、現在の出版業界をかつての音楽業界とのアナロジーで語る見方もよく見かけます。つまり、iPodとiTunes Music Storeが音楽産業において果たした役割を、iPad(iBook)やKindleが電子書籍市場の立ち上がりにおいて担うというわけです。 当然ながらその見方には新しい市場の開拓への期待だけでなく不安も多分に含まれますが、その不安のひとつに音楽業界に大きなダメージを与えたファイル共有などの海賊行為の歴史が、電子書籍においても繰り返されるのではないかという懸念があります。 今年の元旦に公開されたCNN.comの記事はタイトルからしてその懸念をストレートに表現しています。記事の中で、『リザベーション・ブルース』などの邦訳がある小説家、詩人のシャーマン・アレクシーは、「自分がスティーブン・キングやジェイムズ・
むらかみふくゆき Fukuyuki @fukuyuki 解像度の問題を除けばそっちのほうが現実的かも。SD入るし。 RT ニンテンドーDSファミリの耐久性は異常 RT @junkoaile 例えばもしもiPadで教科書が見られたら? (via @poyopoyochan) 2010-05-07 09:40:35 むらかみふくゆき Fukuyuki @fukuyuki 非プロな書き手がたくさん出てくると今のiphoneアプリみたいにコンテンツの価格破壊がさらに進んで食えないモノカキがさらに増えるかも RT @sasakitoshinao: 電子書籍化されたらそこにも非プロな書き手が入ってきて、本を書く力量を持った人がたくさん現れてくると思う。 2010-05-07 14:57:38 むらかみふくゆき Fukuyuki @fukuyuki 電子書籍って今のケータイコミック業界の歴史を踏襲しそう
出版社のネット戦略を中心に取材を進めてきた。取材を通して見えてきたのは、各社の考え方により相当な温度差があることだ。これまでを振り返りながら総括を試みる。 まずネット事業を真剣に画策する出版社は年々増えている。これは断言できることだ。ただ業界全体を見れば、各社の考え方により相当な温度差があることも事実だ。今回、紙面に登場していただいた出版社は8社。業界動向など周辺取材でお世話になった出版社は4社。合計12社の協力を得ることができた。これは大きな収穫だったが、いきなり楽屋話をすると、実は今回の件で30社以上に取材依頼を提出している。つまり20社以上に固辞されたわけだ。 プロ野球の世界でも打率3割なら御の字なのだし、まぁ善戦したほうだと考えてはいるが、いろいろ四苦八苦する場面もあった。「ネットなんてまったく興味ございません」と露骨に拒絶反応を示す編集長もいたし、「それを聞いてどうする」となぜか
一般社団法人「日本電子書籍出版社協会」(略称・電書協)が24日、31社の参加で発足した。拡大が予想される電子書籍市場で、国内での主導権を確保するのが狙いだ。 代表理事に就任した講談社の野間省伸(よしのぶ)副社長は「著作者の利益・権利を確保する。読者の利便性に資する。紙の本と電子書籍との連動・共存を図る」と述べた。 また、野間代表理事は「作家や漫画家などを発掘して育てるという『才能の拡大再生産』が出版社の役割。紙の本に電子が加わっても変わらない」とし、従来の出版文化の枠組みを電子書籍の世界でも維持したい考えを示した。 電子書籍が普及すると違法コピーや海賊版が横行することも予想されており、電書協としてこうした行為を許さない対応をするという。 電書協に参加したのは講談社、集英社、小学館、新潮社、文芸春秋など国内の主要出版社で、31社が国内の電子書籍市場で占めるシェアは9割以上。米アマゾン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く