東海道新幹線で1月29日に発生した停電事故で、JR東海は1日、作業員がパンタグラフを交換した際にボルトを締め忘れたことが原因だったと発表した。 停電事故は、品川―小田原間で「補助吊架線」という架線が切れたことで発生した。JR東海が調べたところ、停電直前に現場を通過した「こだま659号」のパンタグラフが壊れており、パンタグラフの部品を締めるボルトが4本見つからなかった。このパンタグラフは28日未明、東京都品川区の同社車両所で交換されたばかりで、作業にあたった男性社員3人に聞き取り調査をしたところ、ボルトを4本とも締め忘れていたことがわかったという。 この列車は事故前に東京―新大阪間を往復。再び名古屋に向かっていた際、現場でパンタグラフの上部が脱落し、パンタグラフの下部が浮き上がった。このため架線と電柱を固定する部分に衝突し、補助吊架線が引きちぎられるように切断されたという。 パンタグラ