怖い怖い「群衆心理」 かつて私が通っていた高校は男子校だったのですが、毎週月曜日の昼休みに校内放送で校長先生の訓話を聞くことになっておりました。 いつも最後のほうは同じ言葉なので今でも覚えています。 「……君子の交わりは水の如し、小人の交わりは甘き事醴(れい)の如し。男子たるもの付和雷同するなかれ」で終わるのです。醴(れい)というのは甘酒のことです。 明治生まれのお爺ちゃんですから、やたら漢文調なのであります。 高校生の時は、平凡パンチ片手に「爺ちゃん、なかなかいいこと言うじゃん」と思ったのです。 社会人になって気が付きます。 私も含めて世の中小人だらけで付和雷同ばかりです。 群衆の一人になると周りに影響されっぱなしです。 場合によっては付和雷同していたほうが楽かもしれないと思ってしまうのです。 私は弱い人間なので校長先生の言うようには生きてこられなかったわけですが、弱い人間は利用されてし
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