こんにちは、CTOのharukasanです。私が担当しているファイナンシャルサービス本部ではピクシブが運営している各サービス(pixiv、BOOTH、pixivFACTORY、pixivFANBOX、pixivコミック、Pastelaなどなど)においてご利用頂く、決済・送金といったお金のやりとりに関するシステムの構築・運用を行っています。 ピクシブでは決済に関する手続きを変更することを目的に、2024年8月1日にサービス共通利用規約の改定をします。この記事では今回の規約改定を行う理由である、クレジットカード決済システムの可用性向上のために行うクレジットカード決済の転送サービス導入について、クレジットカード決済の仕組みも踏まえてご説明します。 ピクシブのサービスにおけるカード決済の仕組み ピクシブでクレジットカード決済を使った場合のお金の流れを簡単に図示してみました。実際にはもうちょっと複雑
ホームECニュースカード決済の「3Dセキュア2.0」とは?不正利用対策やセキュリティ強化、チャージバック売上補償継続に向けた対応スケジュール カード決済の「3Dセキュア2.0」とは?不正利用対策やセキュリティ強化、チャージバック売上補償継続に向けた対応スケジュール 2021.06.082024.01.30 ECニュース 「3Dセキュア2.0」をご存知でしょうか? EMV-3Dセキュア、EMV3DSと表記されることもあります。 クレジットカードの不正利用を防ぐ本人認証制度「3Dセキュア(以下、3Dセキュア1.0)」の新しいバージョンです。現在、世界中で「1.0」から「2.0」への移行が急速に進んでいます。 なぜなら、VISA、MASTERなど一部のクレジットカードブランドが「3Dセキュア1.0」におけるチャージバックの売上補償を終了すると発表したためです。※ 「3Dセキュア1.0」を導入して
※ヘッダー画像引用:「国内の銀行間振込業務におけるブロックチェーン技術の実証実験に係る報告書」(ブロックチェーン研究会, 2015) 先日、下記の記事で告知した決済システム勉強会を開催しましたので、その内容をベースにして、記事化しました。 周知の通り、2020年に入ってから、公正取引委員会の報告書が発端となって、全銀システムの改革の検討が進んでおり、また、中央銀行によるCBDCの実証実験の検討も具体化しており、決済システム周辺の動きが加速しています。 今回取り扱うテーマである「決済システム」は、ニッチな領域かとは思いますが、上記のような金融改革の動向を理解するための一助になればと思い記事にしました。 先日の勉強会では、DTNS・RTGSという主要な決済システムの類型に関しても触れましたが、長くなりますので分割して、この記事では前段の「決済の基礎」と「決済のリスク」について書きます。 日銀ネ
はじめに 6/16から7/7までテーマごとに合計7日間、クラスメソッドの年次技術イベント「Developers.IO 2020 CONNECT」を開催しております!セッションは100本以上となります。 本日 2020/06/30 Day5 に、「ECサイトの決済システムを作るなら知っておきたいこと」というタイトルでライブセッションをさせていただきまました。 セッション概要 EC サイトの決済システムを作る上で必要となる機能や決済フローに関して、 prismatix の決済サービスと合わせてご紹介します。 登壇資料 動画 Q&A セッションの中でいただいた質問につきまして、その場では答えられなかったこともありましたので、改めて prismatix の各精鋭メンバーに確認した上で回答させていただきます。 Q1 : EC サイト上の1つの注文が複数回の出荷に別れたとき、決済サービス側の売上確定処
新卒から長く決済業界に身を置いていた影響か、僕は決済が趣味と言えるほど好きで最近では外出自粛で時間が余った時間で割賦販売法を読んでいます。 自分でも特殊な好奇心だなと分かっているのですが、逆に決済の知見を持つ人が多くないせいか、自社サービスに決済機能を組み込む時に罠にハマっている企業が多い印象を持っています。本来、サービスの磨きをかけるところに工数を割くべきなのに決済の罠に時間を奪われてしまう企業が多く、とてももったいないなと感じています。 特にCtoCサービスへの決済導入は他のサービスに比べて、明らかにハードルが高いです。このnoteを見て罠にハマる人たちが1人でも減ればいいなと思い、CtoCサービスにクレジットカード決済機能を導入する時にハマりがちな審査の罠を整理したいと思います。 ●想定読者 - マーケットプレイス/CtoCサービスに決済導入を検討している人 - CtoCサービスに携
Mackerel チームアプリケーションエンジニアの id:astj です。 先日(といっても2ヶ月経ってしまった……)、 Increments さんと Stripe さんの共催による "Qiita x Stripe Meetup" というイベントがあったのですが、そちらで Mackerel での Stripe の利用に関して発表する機会をいただきました。 zine.qiita.com 当日の発表資料はこちらです。 speakerdeck.com イベントレポート内でも要点を掲載していただいていますが、折角なので発表内容を追補した上で以下に記述しておきます。セルフ書き起こしみたいな趣きです。資料中、あるいは以降の文中でも言及していますが、 SaaS であることというのは継続的に新しい価値をデリバリーしてアップデートし続けることであり、また SaaS を利用するというのはそのデリバリーされる
この記事はMERPAY TECH OPENNESS MONTHの15日目の記事です。 こんにちは。メルペイのPayment PlatformチームでPaymentServiceの開発を担当するエンジニアの @foghost です。 メルペイではマイクロサービスのアーキテクチャで決済システムを開発しています。その中でPaymentServiceは決済トランザクション管理の基盤サービスとして、下位層のサービス(外部サービスも含め)が提供する各種決済手段を利用して、上位層のサービス(メルカリ、NFC,コード払いなど)に必要な決済フローを共通APIとして提供しています。PaymentServiceが提供する決済処理に複数のサービスを跨いでお金の動きを正確に管理する必要があるので、作り始めた頃から決済トランザクション管理を最も重要な課題として、サービスを跨いでもデータの整合性が取れる仕組みを作ってき
この記事はGMOペパボ Advent Calendar 2018の23日目の記事です。 GMOペパボのAdvent Calendarと言っておきながら、Stripeが提供しているWeb APIの話をします。 Stripeの決済用Web APIでは、sourceという概念を通じて多様な決済方法を抽象化して表現しています。このsourceの概念がEC系Webサービス*1を開発している人間としては興味深いものだったので紹介します。 sourceとは Stripe公式のリソースは次のあたりのものです。 stripe.com stripe.com sourceは多様な決済方法を取り扱うために導入されている概念です。sourceの状態がchargeable(課金可能)になると、買い手に対してcharge(課金)することができます。 もう少し詳しく説明すると、sourceは買い手が決済するために使う「モ
Web Engineer の @kachick です。 今回はスタディサプリのクレジットカード決済を堅牢化するために行っている工夫の一部を抜粋して紹介したいと思います。 前提 本記事で紹介する内容は、過去に我々が提供していたサービス(以下、サービスAとします)において直面した決済バグから学び、スタディサプリに導入したものです。 決済バグとは 決済というものはその性質上、セキュリティに次いでバグへの高い温度感を求められがちです。 サービスプロバイダの目線からは決済のバグを2つに大別出来ます。 本来よりも多く請求しまい、ユーザーからの信頼を損ねる。 決済の金額を増やしてしまった。 決済の時期を早めてしまった。 決済は通ったがサービスを提供できていなかった。 本来よりも少なく請求してしまい、事業運営に支障を来す。 決済の金額を少なくしてしまった。 決済の時期を遅くしてしまった。 実際には決済が通
コンビニやスーパー、さらには自販機に至るまで、キャッシュレスで決済できる機会は広がり、その決済手段も多様化している。 現在利用している決済方法が、自分にとって最適なのか、きちんと考えたことがある人は少ないのではないだろうか。実際にどれだけの決済サービスがあって、それらの決済はどの程度利用されているのか気になるところだ。 決済診断「AI-Credit」、決済サービス業界カオスマップ2018年版を発表 「キャッシュレス・ビジョン」の策定など経済産業省がキャッシュレスを推進する中、2018年は楽天Pay・LINE Payのようなコード決済をはじめとした「現金で支払わない」決済サービスが数多くリリースされている。一方で既存の決済サービスに関しては、金融機関との連携を深めることで、消費者に対する利便性を高めている。 消費者の1人として、現金以外にもいくつかの決済手段を利用しているものの、周りにどんな
iOSDC2018「サブスクリプションサービスにおけるIn-App Purchase再考」 リアルタイムでの反応はこちら https://togetter.com/li/1262366
Quipper で Web Engineer 兼 Engineering Manager を務める @ohbarye です。スタディサプリの開発、その中でも特に合格特訓コースや決済周りの機能開発・保守が主な業務です。 弊社が開発するプロダクト「スタディサプリ」ではA/Bテストを用いたプロダクトの改善を行っています。Quipper の行動指針の一つに "Fact based" という言葉が含まれており、憶測や独断ではなく計測されたデータや事実に基づいて意思決定することが強く推奨されているためです。 このたびスタディサプリにおいて負債と考えられていた機能を「消してよいかどうか」、A/Bテストを通して判断しました。その際に用いた手法や結果、そこから見えたこと、考えたことをご紹介します。 プロダクトの負債とは プロダクトチームにとって負債と考えられていたのは「キャリア決済」という決済手段でした。そ
このサイト「クレジットカードの読みもの」では度々、クレジットカードが普及していかない現状をなげく記事を書いているのですが、こういった記事を書くと『なぜそこまでしてクレジットカードを普及させたいのかわからない。別に現金払いのままでいいじゃん』といった意見をいただくことがあります。 確かにおっしゃるように今現在、クレジットカードや電子マネーなんぞが普及しなくても日本国内では現金払いのみで充分に回っているので、この状況を変える必要性がない…という意見はごもっとも。 それはその通りだと思います。 しかし、日本政府が2027年までに電子決済比率を現状の18%から40%に引き上げようとしているように、現金払いがメインの現状では経済活動に「ひずみ」が出始めてしまっているのも事実。 どこかのタイミングで電子マネーやクレジットカード払いを主流にしなくてはいけません(引用はこちら)。 金融庁と経済産業省は、ク
PAY.JPではJavaScriptを使ってクレジットカード番号の一時的トークンを生成して決済する仕組みがあります。シーケンス図で表すと次のようになります。 この仕組みを使った利点としては、サービス事業者(ECサイトを運営している企業など)がクレジットカード番号を知らずにオンライン決済を提供できることです。クレジットカード番号が事業者のサーバを通過する仕組みを提供する場合、2018年3月までにPCI DSSの対応が必要になります。これはセキュリティ基準としてハードルが非常に高いです。 PAY.JPのチェックアウトを使う場合、クレジットカード番号が事業者のサーバを通過せずに済むので、PCI DSSの対応が求められず、安全かつ簡単に決済を導入することができます。今回はRuby/Sinatraを使ったサンプルを基に、実装方法を紹介します。 決済画面を表示する まず最初に決済を行う画面を表示します
久々の投稿。 今、バンドルカード、というクレジットカードを持てない人向けに、アプリをインストールしたらVisaカード(プリペイド)が持てる、というサービスを提供しているのですが、よく人に「決済って競合多いけどどうなん?」っていう質問をされます。 もちろん、色々な企業が凌ぎ合っている業界ではありますが、役割分担もはっきりしていて、一概に競合とは言えないことがほとんどです。 そこで、一旦業界と、競争領域の整理をしてみました。 クレジットカード業界/スマートペイメントマップ まず、わかりやすくするため、競争領域を外したマップで説明します。 左(消費者)から右(加盟店)にお金が流れるイメージです。 上段と下段の2種類のマップがありますが、上段は、消費者から加盟店までの、クレジットカードの商流を整理しています。 それぞれの役割分担はこんな感じ。 ・提携カード:イシュアと組んで自社顧客にカードを販促
読みました。 Take My Money: Accepting Payments on the Web 作者:Rappin, NoelPragmatic BookshelfAmazon どんな本か 副題が "Accepting Payments on the Web" となっているように、決済 (payment) システムをもつ Web アプリケーションを作る方法について説明しています。『達人プログラマー』などでおなじみの The Pragmatic Bookshelf シリーズの本です。 チケット販売システムの開発を通して、次のような具体的な話題に触れています。基本的には Rails 5 を使ってロジックからビューまでを開発していきます*1。 決済システムの実装 ショッピングカート 外部決済サービスとの連携 サブスクリプション機能 エラーケースとその対策 管理画面の実装 返金など注文の操
クレジットカード決済の実装 、一番いいのは Amazon Payment Paypal みたいに完全に外部のサービスとして構築されていてそこにリダイレクトして処理が行われるものを使うことだろう。 ただ Amazon アカウントもってないだとか Paypal アカウント持ってないだとかいう人は結構多いし、 B2B 系だとさらにいろいろ面倒は増すと思う。国内だと GMO ペイメントがアカウントなしで GMO 側のドメインで決済できるものを提供していたと思うが使ったことないのでよく知らない。こういうタイプは最も望ましい、と思う。 まあ他にもそういうリンク型みたいのいろいろあるだろ。専門じゃないからよく知らん。 非通過型決済とでもいうのか、クライアントサイドで決済を行なって決済事業者としかクレカ情報をやり取りしないタイプの決済サービスが最近は出てきている。 Stripe がそういうのだと代表的なの
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