(文:フォーサイト編集部) 昨年出版された『こわいもの知らずの病理学講義』(晶文社)が、そのわかりやすさと面白さで医学書としては異例のヒットを続けている。 著者は仲野徹さん。1957年大阪生まれで、大阪大学医学部を卒業後、内科医を経てドイツに留学。帰国後は京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授を経て、現在は同大大学院医学系研究科教授。ノンフィクション読書、僻地旅行に義太夫と、趣味も多彩だ。 人気の本書は、仲野さんの学生向けの人気の講義「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんおばちゃん」(本人談)に読んでもらうつもりで書き下ろしたもの。所々に関西人らしい「笑い」を織り交ぜながら、実はかなり専門的な病気の仕組みを素人にもわかりやすく解説するという内容だ。 そもそもの執筆のきっかけや意図、さらには現代医学界事情から教育問題、日本社会の実情に至るまで縦横無尽の話を聞くと、やはりこの人もま
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