第381号コラム:上原 哲太郎 理事(立命館大学 情報理工学部 情報システム学科 教授) 題:「無料公衆無線LANとフォレンジック」 外国人観光客が急速に増加する昨今、その外国人を対象に無料の無線LANサービスを提供しようという気運が盛り上がっています。 自治体等では災害時の情報提供手段としても期待されていることもあって、観光地や避難所予定地を中心に無線LANサービスの整備が進められています。多くの外国人が日本を訪れるであろう2020年の東京オリンピック・パラリンピックを一つのマイルストーンとして、この傾向は続くと思われます。 しかし、その整備のあり方に対して警察から待ったがかかる例が出ています。大きく報道された例では、私の住む京都市で行われてきたKyoto WiFiが話題になりました。 京都新聞:京都市の公衆WiFi「危険」 府警「犯罪インフラに」警告 http://www.kyoto-