京阪電気鉄道の桜井謙次副社長は18日、来春のダイヤ改正に伴い車両数を3%減らし、13年度までに鉄道事業の従業員を1割削減する方針を明らかにした。桜井副社長は「コスト削減を徹底する」と、従業員の削減などで年間経費の約1割に相当する約10億円を削減する。沿線人口の減少や景気の低迷などで、関西の大手私鉄は運輸客数の減少傾向が続いており、京阪も効率化を加速化させる。 車両は今春17両減らしたのに続き、来春約20両減らす。具体的には、特急仕様の一部車両を相対座席からロングシート座席への改造工事を進めることで運行回数を増やし、古い車両は廃棄する。桜井副社長は「需要と供給のバランスを図る」と話し、乗客減に伴う余剰車両を減らし、運行の効率化を進める。 乗務員や駅員などグループ従業員数は約2000人から1800人体制にする。採用抑制を含めた自然減で対応するが、場合によっては希望退職も検討する。また、利用客の