日本相撲協会は24日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱白鵬(25)の所属する宮城野部屋の師匠交代を勧告した。八百長の存在を認めたと週刊誌に報じられた宮城野親方(41=元十両金親)と、同部屋付きの熊ケ谷親方(53=元前頭竹葉山)の年寄株を交換する勧告だが、宮城野親方が弁護士を立てて態度を保留。従わない場合は、事態が泥沼化する可能性も出てきた。 3時間近くに及んだ理事会は、その大部分が宮城野親方問題に費やされた。本人の弁明と、熊ケ谷親方の話を聞いた上で議論され、処分が出た。宮城野親方は、主任から平年寄に1階級降格。自主退職を迫る声が相次ぎ、外部理事からも「退職勧告」が突きつけられたが、結局は2人の名跡を交換し、師匠を交代するという妥協案で勧告がなされた。 これを受けた宮城野親方は「分かりました」と言って、一時退席。勧告を受け入れると思われたが、「(今後のことは)弁護士と相談して決めたい」と