徳島県は22日、県などが阿佐東線(海陽町―高知県東洋町、8.5キロ)に導入を検討している鉄道と道路の両方走れる車両「デュアル・モード・ビークル」(DMV)について、今秋に夜間走行試験を行い、今年度中にデモ走行をする方針を県議会で明らかにした。飯泉知事は「夏場の国道55号の混雑緩和と、観光資源として地域活性化につながる」と、実現に意欲をみせた。 DMVはマイクロバスをベースに改良し、車のタイヤと鉄道の車輪を併せ持つ。車両価格は自力走行する一般の鉄道車両に比べて4分の1程度で、既存の鉄道施設をそのまま使える。車体が軽いため燃料代、保守管理費も比較的安い。JR北海道が2004年に開発に成功し、07、08両年に試験運行して実用化を目指している。 実験とデモ走行は、JR北海道からDMVを借りて実施する。夏頃から道路から線路に入るためのスロープなどを工事。今議会に提案した11年度一般会計補正予算案に、