大井川鉄道(島田市)の子会社でバス事業を手掛ける大鉄アドバンスが、川根本町の大鉄千頭駅と寸又峡温泉を結ぶ路線バスの通年運行を2018年度末で廃止することが4日、大鉄への取材で分かった。年間約15万人が訪れる寸又峡の観光関係者らは唯一のバス路線の廃止に「客足が遠のく」と危機感を募らせ、同町や県に支援を求める要望書を提出することを決めた。 大鉄アドバンスによると、同路線は1963年に運行を始めた。だが、マイカー利用の観光客増加や町の人口減少により、2017年度の同路線バス利用者は5万4599人と、15年ほど前に比べて半数近く減少した。2003年ごろには約180人いた定期券利用者も、現在は数人に落ち込んだ。 事業赤字が続き、老朽化した車両の更新費用の捻出も難しいことなどから、同社は運行継続は困難と結論付けたという。 こうした状況を受け、「寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合」は3日に緊急会合を開