不安の力(Ⅱ) ― 森田正馬の場合 ― 医療法人 和楽会 横浜クリニック院長 山田 和夫 前回は精神分析学を生み出したフロイトを取り上げました。今回は日本独自の精神療法森田療法を編み出した森田正馬を取り上げたいと思います。森田もフロイトと同様に若い頃パニック障害を有していました。自身のパニック障害を克服していく体験の中から、森田療法が生み出されていきます。世界を代表する精神療法家のフロイトと森田が、共にパニック障害であり、その障害を克服する中からそれぞれ精神分析療法、森田療法が生まれてきた事は大変興味深い事です。 森田正馬は1874年(明治7年)1月18日、父正文22歳、母亀女26歳の長男として、高知県香美郡兎田に生まれました。父正文は、母亀女と結婚して、母の実家森田正直家の養子となった人です。実直な働き者で富家村の代用教員として生徒を教えるかたわら、農業に精出して森田家の田畑を守りました
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く