『だるまちゃんとかまどんちゃん』『だるまちゃんとキジムナちゃん』『だるまちゃんとはやたちゃん』 その土地ならではの郷土玩具をモチーフに、作者の加古里子さんが生み出しただるまちゃん。友だちと楽しく遊ぶだるまちゃんの絵本は、時代を越えて子どもたちに愛されています。そんなだるまちゃんにこのたび、新しい友だちが3人できました。すこやかな子どもたちに確かな未来を……と、子どもの本を作り続けてきた91歳の加古里子さんが、東日本大震災、福島の原発事故にあわれた方々、そして、戦中戦後、なお今も続いている沖縄の方の苦労に対しての思いを込めた3冊の新作絵本をご紹介します。 『だるまちゃんとかまどんちゃん』 「かまどんちゃん」は、東北地方の岩手、宮城に伝わるカマド神がモチーフです。カマド神は、釜神さま、釜どんさま、などとも呼ばれ、家の火難よけ、魔よけとしての、火の守り神と言われています。そんなかまどんちゃんは、