日本の経済小説家といえば現在、高杉良氏を抜きには語れない。 銀行の汚職・不祥事を生々しく描いた書き下ろし小説「金融腐蝕列島」は、90年代に空前の大ベストセラーを記録。その後も同シリーズは、金融ビッグバンに端を発する4大メガバンクの統合・合併を鮮やかに描写し、まさに経済小説の金字塔を打ち立てた。 その高杉氏が今回挑んだのは「新・青年社長」(上・下巻)。ワタミグループ・トップの渡邉美樹氏をモデルにした実名経済小説「青年社長」の続編だ。 注目を集めたのは、内容はもちろん、刊行を1週間後に控えた6日間、「小説の全文をインターネット上で読めるようにする」という大胆な方策だ。 ビジネスの最前線を取材しつづけた高杉氏がいま、渡邉氏に注目しているのはどこなのか。そして、「無料」をカギとするインターネットの出現をどうとらえているのか? 詳しく話を聞いた。 電子書籍は「文庫本」のようなもの ―― 今回の新刊で
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