人気お笑いコンビ「アンタッチャブル」や「おぎやはぎ」など芸能タレントを多く抱える芸能事務所「プロダクション人力舎」(東京都杉並区)が、東京国税局から計約2億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。所属タレントに支払う報酬を水増しし、申告所得を圧縮していたなどと認定された模様だ。 重加算税を含めた追徴税額は約1億円。同社の玉川大(だい)社長は「国税局の指摘に従い、修正申告した」などと話している。 玉川社長の説明などによると、所属タレントが番組に出演したテレビ局から出演料を収入として得て、タレント側には同社が報酬を渡していたが、この報酬の支払額を実際より過大に計上した別の帳簿を作成。報酬など経費を水増しして、2009年3月期までの4年間の申告所得を圧縮したという。 一方、同社は報酬が比較的少ない一部の若手タレントには、実際に手渡した報酬額より少ない額を別帳簿に記載し、税務署にも過少に申告